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愛知・篠島のベテラン漁師夫婦の漁に同行!幻の車海老「大車海老」を求めて

愛知県の離島「篠島」の島民にとって、車海老は特別な存在。中でも“幻”と呼ばれるのが大車海老です。通常は15センチほどで立派とされますが、30センチを超える個体も存在するといいます。20センチを超えれば「大車海老」と呼ばれるそう。しかし、近年は実際に見た漁師は全くいません。


今回、そんな大車海老を求めて、篠島屈指の腕を持つ漁師夫婦の漁に同行させてもらいました!


島のベテラン漁師夫婦でも幻という大車海老

  • 特大サイズの大車海老は、篠島の漁師の間でも幻の存在


    特大サイズの大車海老は、篠島の漁師の間でも幻の存在


かつては豊富に水揚げされていた車海老も、今では漁獲量が減少し、かろうじて目にできたのは20センチを超える大車海老の写真だけでした。


  • 夫婦船(めおとぶね)で車海老の漁を行う吉戸夫妻


    夫婦船(めおとぶね)で車海老の漁を行う吉戸夫妻


「大車海老をとりたい」と熱い思いを伝えると、漁歴26年、夫婦舟で漁に出る吉戸夫妻が挑戦してくれることに! 篠島育ちで結婚40年を迎える勝成(かつなり)さんと満喜(まき)さんにとって、大車海老は幻の存在です。


夜の海へ!大車海老に出会えるのか?

  • 夜の海へ大きな網を投げ入れる


    夜の海へ大きな網を投げ入れる


夜8時、篠島を出港し、南へ20分の漁場へ。夜の海は暗く、波音とエンジン音だけが響く非日常の世界です。網を投げ入れ40分待機しながら、期待と緊張が高まっていきます。


緊張の網上げ直前、魚群探知機にマイワシの大群が反応! 一度かかると網から抜かなければならず、漁が台無しになってしまう可能性もあります。


  • 車海老をどっさり水揚げするも、特大サイズはおらず


    車海老をどっさり水揚げするも、特大サイズはおらず


それでもなんとか300尾以上を水揚げ! 最大サイズは15センチほど。残念ながら大車海老は不在でしたが、その場でいただいた車海老は海の塩気とうまみが凝縮され、忘れられない味わいでした。


大車海老を求めて南へ!

  • 潮の流れが早く、タイムリミットは1時間!


    潮の流れが早く、タイムリミットは1時間!


諦めきれず、外海へと漁場を移動。ここはプランクトンが豊富で、成長した大物が潜む可能性が高い海域です。潮の流れが早いため、漁のタイムリミットは残り1時間。ラストチャンスにかけます。


  • 最大サイズは18センチと、大車海老にあと一歩


    最大サイズは18センチと、大車海老にあと一歩


たくさんの車海老が網に! 網を引き揚げる手に力がこもります。夢の20センチ超えには届きませんでしたが、18センチと“幻”に迫るサイズ感。大車海老ゲットはかないませんでしたが、結果は大漁でした。


篠島流のおもてなし、海老尽くしの“残念会”

  • 圧巻の車海老料理が並ぶ、漁師の家の食卓


    圧巻の車海老料理が並ぶ、漁師の家の食卓


帰港後は吉戸家の食卓へ。料理の腕を振るうのは次男・匡幸(まさゆき)さん。漁師一家ならではの鮮度抜群の料理が次々と並びます。


  • 弾ける食感!車海老のうまみをそのまま味わうぜいたく


    弾ける食感!車海老のうまみをそのまま味わうぜいたく


まずはプリップリの蒸し車海老。続いて車海老チリ、そして頭ごとサクッと揚げた天ぷらまで。シンプルだからこそ素材の味が引き立ち、甘みとうまみが口いっぱいに広がります。


大車海老ゲットならず“残念会”と言いながらも、海老三昧の豪華すぎる宴は島ならではのぜいたくな夜となりました。