夏の暑さを吹き飛ばす!東海の“ごほうびかき氷”特集  : 2ページ目

ショウガとハチミツがたっぷり!
氷に込められた“地元の恵み”

木のぬくもりを感じる外観が印象的な『林音』。それもそのはず、林音を経営しているのは、額田地域の間伐材を使用した木の加工などを行っている地元企業。

林音@日近の里

山を綺麗にして、その山の湧き水を使用した氷(仙水氷)でかき氷を作る。“山を育て、食につなげる”という同店のコンセプトは、店前に掲げられたメッセージ「かき氷は、林業だ。」という言葉からも感じることができます。

店前に掲げられたメッセージ

『林音』は、地域の自然と地元の人がひとつになって生まれた、まさに“地元の結晶”のようなお店。

かき氷メニューを見ていくと、キャラメル、チョココアなどスタンダードなメニュー名に紛れて、「マサコ」(1,500円)、「やっぱりいなば!!」(900円)などユニークなネーミングを発見!実は「マサコ」には、地元のカフェ『古民家Room035』のマサコママ直伝のあんこを使用。さらに、「やっぱりいなば!!」では、同じく地元の八百屋『稲葉屋』のフルーツを使用しているといいます。

『夏山はちべえ養蜂園』の百花蜜

そんな同店が展開する“口福氷”は、「はちみつ美人」(1,300円)。額田地区・夏山で養蜂を行う『夏山はちべえ養蜂園』の百花蜜を使用しています。夏山はちべえ養蜂園のハチミツは、仕入れる季節によって、色合いはさまざま。取材時の7月は、「新緑の夏山」というハチミツを使用していました。

はちみつ美人

「はちみつ美人」は、食べる直前に“追いハチミツ”をしてくれる演出もポイント!今年は薬膳にちなみ、抗酸化作用が期待できる、ショウガ、ハチミツ、オレンジを使用しています。

はちみつ美人

ショウガのピリッとした刺激を残しつつ、ハチミツがまろやかな口当たりに調整。自然の草花から集められた蜜は、やわらかく優しい甘さで、口いっぱいに百花蜜の華やかな香りが広がっていきました。

緑のなかに、映える赤い橋

緑のなかに、映える赤い橋。この橋を渡った先にあるのが、『林音』です。お店からほど近い場所にある「かおれ渓谷」は、春は桜、秋は紅葉、夏は川遊びが楽しめる、まさに“知る人ぞ知る”自然の宝庫。

かき氷に使用する「仙水氷」

店長・柴崎さんは、訪れるお客さんたちの温かさにふれつつ、「こんなロケーションが良い場所があることを知らなかった。(市内と比べて)だいぶ違うよね、働くのが楽しくなってくる」と、額田地域ならではの豊かさを笑顔で語りました。

木のぬくもりを感じる番号札

地元の食材を使い、地元の人と手を取り合い、そして地元の水で作った氷でかき氷を作る。その一杯には、額田の山の恵みと、人のぬくもりが詰まっていました。

■店舗情報
店名/林音@日近の里
住所/岡崎市桜形町字牛ノ平26番地
営業時間/10:00〜17:00(L.O.16:00)
営業曜日/土・日のみ営業※雨天営業

続いては”キャンプ場発かき氷”?