累計50万回再生!たった3㎜の妥協も許さない!ラジコンカーでリアルなラリーを追い求める男
車やプラモデル、カメラなど、趣味の世界を楽しむ大人たちに密着してその魅力を調査する『極上ライフ おとなの秘密基地』。2016年~2018年までテレビ愛知で放送され、現在はLocipoでアーカイブを見ることができる。
2017年5月13日の放送では、1990年代のラリーに参加した車をラジコンで忠実に再現する宮川真志さんに密着した。ラジコンカーだけではなく、ラリーコースまで作ってしまった強者である。
自作のラリーコースでポルシェのラジコンカーを走らせた後、さっそくチューンアップに取りかかる宮川さん。「短いダンパーを長いものに代えて、もっと安定した走りにならないかな」と、サスペンションの要となるダンパー(振動をやわらげる装置)を10㎜ほど長いものと交換してみる。
しかし、取り付けピンの位置とそこにはめるダンパーの穴が合わない。そこで、ダンパーを取り付ける部品を自作することに!FRP(樹脂強化プラスチック)の板を器用に切り出し、オリジナルパーツを作る。「ダンパーの取り付けができるだけ真っ直ぐ垂直に押し上げるように付けてあげたい」と、取り付ける角度が肝心なんだそう。
今度はアッパーアーム(車軸の上にある取り付け金具)に違うパーツが当たってしまい、ダンパーのバネが縮みきらないという問題が発生。たった3㎜の差だが、妥協せずに当たっている部分をグラインダーで削って調整する。
作業前と比べると、バネが縮んでいることがわかる。リアルな走りを追い求めるために、こうした細かい作業を積み重ねているのだ。「セッティングに正解はない。その時のベストに近づけるという作業。面倒くさいし苦しいし大変だけど、うまくいった時は最高」と真剣な眼差しでパーツを組み立てていく。
いよいよテスト走行。「全然違う。これは良い」と思わず笑みがこぼれる。以前の走りと比べると、ジャンプの姿勢も着地も格段に良くなった。カーブでは4つのタイヤが地面をしっかり捉えていて、飛び跳ねていた車体も安定感がある。
「タイヤが地面についているからアクセルを開けていける。滑らないようにアクセルを開けてハンドル調整しながら走れて、ラリーカーらしい走りができるようになって大成功」と、ポルシェが生まれ変わった瞬間に大喜び。その後も変化を味わうように何度も何度も走らせた。
休日も仲間とともに自作のラリーコースへ。屋根などに使うトタン板を短冊状に切り、ガードレールを仕立てた。看板まで手作りし、サーキットをリアルに見せたいという彼の本気度がうかがえる。
「いつの間に作ったの」と仲間にも驚かれたのはリーダータワーというレースのスタートを知らせるタワー。「知らない間に設備が増えていっていつも驚かされる」と仲間たちも舌を巻く。
続々と集まる仲間たちと本格的なサーキットを楽しむ。粉塵を上げ、ぶつかり、横転し、またボディにリアルな傷がつく。彼のゴールはまだまだ先のようだ。
『極上ライフ おとなの秘密基地』
【放送局】テレビ愛知 2016〜2018年放送(現在はLocipoでアーカイブを視聴可能)
【番組HP】https://tv-aichi.co.jp/himitsukichi/
【You Tube】https://youtu.be/5hsKeuReak8