1台1000万円のゴンドラ!?大人気観光スポット「御在所ロープウエイ」の楽しみ方『チャント!特集』
観光の定番、三重県と滋賀県の県境にある標高1212メートルの御在所岳(ございしょだけ)。ロープウエイで山の上に行くと、絶景が広がる展望台や名物の絶品カレーうどんなどが楽しめるスポットがあります。休日に行きたい御在所ロープウエイの魅力に密着しました。
ゾワゾワする?透明窓で足元が丸見えの1000万円のゴンドラ
三重県菰野町(こものちょう)にある全長2161m、高低差780mの御在所ロープウエイ。1959年4月29日にオープンし、現在の年間来場者数は約55万人とこの地方を代表する観光スポットです。片道約15分の空中散歩。見どころを御在所ロープウエイ広報の木原沙衣さんに聞きました。
木原さん「自然の花や新緑を見ていただいたり、ニホンカモシカなどを見かけることもあります」
他にも、途中で現れるロープウエイを支える高さ61mの日本一の白鉄塔や、山の斜面に突如現れる高さ10mの大黒岩などが見られます。
さらに真下が見えるゴンドラもあります。この真下が見えるゴンドラは、2018年のリニューアル時に10両導入されました。ロープウエイでは見たことない視点で景色を見られる点が大評判です。実は国産のゴンドラは大型のみ!少人数のゴンドラは海外から輸入するので1000万円ほどのコストがかかるそうです。
柵がない!解放感が半端ないゾワゾワする展望台
山上(さんじょう)公園駅へ到着し、少し上るとスリル満点の展望台・富士見岩があります。四日市コンビナートや伊勢湾を望み、気象条件が揃えば富士見岩の名の通り、富士山も見られます。
木原さん「展望台の中で一番スリルが満点でゾワゾワします」
オープン当時はただの岩山。今では考えられない光景が広がっています。さらにリフトを使っておよそ8分の所には、足場がゴロゴロした岩だらけの道を歩いていくと、柵がないので素晴らしい解放感が味わえる展望台・滋賀県側を望める展望台「望湖台」があります。条件が揃うと琵琶湖が望めます。
御在所ロープウエイに来たらぜひ食べたいのが、展望台レストラン「ナチュール」の御在所カレーうどん。非常に柔らかくもっちもちと評判の伊勢うどんの麺に、和風ベースのオリジナルカレーをたっぷりかけ、三重県産さくらポークの自家製角煮をトッピングすれば御在所カレーうどんの完成です。
木原さん「角煮がお箸で割れるくらい、すごいとろとろに煮込んでいるので、ぜひ食べてほしい」
訪れたお客さんも、「おいしかった!」「角煮がおいしい」と大絶賛でした。他にも、三重県が生産量日本一のかぶせ茶を使ったスイーツなどが楽しめます。
山が淡い紅色に染まる?写真を通じて魅力を発信
御在所ロープウエイの特徴は、季節によって秋は紅葉、冬は樹氷など、多くの表情が見られることです。今の季節は生命の誕生の季節、花が楽しめます。御在所岳の美しさに魅了され、さまざまな景色や植物を撮影しているプロカメラマン・マレーシア出身で日本在住20年のジョンさんによると、
ジョンさん「秋(の景色)が、すごく衝撃ですね。赤に染まる山がすごくいいなって。いっぱいいい写真が撮れるし、良いところ」
取材日は、標高900m以上の山岳地帯に咲く淡い紅色の「アカヤシオ」を撮影するためにやってきました。何度も足を運ぶジョンさんには、ロープウエイは必要不可欠です。2022年4月からは、御在所ロープウエイとコラボし、撮影した写真を御在所ロープウエイのインスタグラムで公開しています。撮影していると、時には幻想的な雲の動画が撮れることも。
まだまだたくさんある御在所ロープウエイの魅力。足を延ばして、解放感に浸る休日もよさそうです。他にも、御在所ロープウエイをささえる管制室の秘密や、資材を運ぶための貨物専用のゴンドラ、空飛ぶ軽トラなどロープウエイの裏側にも密着しましたので、動画でチェックしてみてくださいね。
CBCテレビ「チャント!」5月7日の放送より。