外国人観光客がクマに襲われた白川郷…岐阜の目撃件数は1000件超 「これからも共生していく。お互いの場所を荒らさないように」

10月5日、観光シャトルバスの乗り場付近に現れた体長約1メートルの「ツキノワグマ」。40歳のスペイン人観光客の男性を襲い、男性は腕に軽いけがをしました。あれから約1か月半が過ぎましたが、きょうも国内外から多くの観光客が…
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(東京から)
「人がいない所には行かないように。必ず車とか人がいる所を中心に」
(イギリスから)
Q.クマは怖くないですか?
「No!(看板に)午後5時~午前9時はクマに注意と書いてあるので…」
(フランスから)
「日光や箱根でも同じような『クマ注意』の看板は見ましたが、実際にクマと遭遇したわけではないので」
クマの目撃件数 今年度は岐阜で1000件超
岐阜県では、今年度(11月20日時点)のクマの目撃件数は1000件を超えています。白川村のきょうの様子は…
(松本道弥アナウンサー)
「柿がたくさん実っていますね。そして10月にお邪魔した時は、クマを捕まえるためのワナがありましたが…」
仕掛けられていたワナは、11月初旬には撤去したということです。白川村によりますと、目撃情報に合わせてワナの位置は変えているということで、現在、地元の猟友会に設置依頼した村内のワナは4つです。
安全のために子どもたちのカヤ刈りは中止に
出没現場からほど近い、合掌造り家屋の「和田家」で聞きました。
(和田家 和田正人さん)
Q.クマは最近どうですか?
「落ち着いたような気がする。数頭捕まったと聞いて安心している」
和田さんによると、この1か月半、訪れる観光客が激減することはなかったということです。
(和田さん)
「(和田家に)来る人に、クマが出たので『看板から奥へは絶対に行かないで』とか、海外の人とは話せないが、ガイドを通して注意喚起してもらえるように」
ただこれまでに、合掌造り集落にはなくてはならない、カヤの刈り取り行事には影響が出ました。
(和田さん)
「地元の学校のカヤ刈り体験で使う予定の場所だった。安全のために子どもたちのカヤ刈りは中止に」
しかし、ことしのふき替え作業には問題なく、カヤは確保できているということです。
(和田さん)
「これからも共生していく場所ですし、いつ出てもおかしくない場所なのは変わらない。草刈りをしっかりしたりとか、里山と人の住む場所をうまく分けて、お互いにお互いの場所を荒らさないよう心がけないと」





