寒波の後は“10年に一度レベル”の「かなりの高温」18日(土)東京の最低気温0℃→来週は最高気温14℃に 最新の雪シミュレーション 気象庁が発表
再び寒波襲来です。1週間前には、名古屋市や福岡市、岐阜市など平野部でも、今シーズン初めての積雪となりました。
【画像で見る】15日(水)~17日(金)雪シミュレーション 今後の寒気予想
今回の寒波は、前回のようになるのか?目安になる上空の2種類の寒気で見てみます。
上空1500m付近で-6℃以下の寒気は、平地でも降るものがあれば、雪が中心になります。-9℃以下、-12℃以下になると、平地でも積雪になったり大雪になったりする寒気です。もちろん厳しい寒さももたらします。
9日(木)と比較すると、-6℃以下の寒気は、列島を広く覆っていますが-9℃、-12℃の寒気は北日本が中心で、西日本・東日本の陸地では、9日(木)と同じか、弱くなっています。
また、上空5500m付近の高い所にある寒気は、北日本でかなり強いですが、西日本~東日本にかけては、先週より覆っている範囲は小さく、若干弱いとみられます。
上空の寒気が強いと、その分不安定になり雪雲も発達します。ただ、今回は前回ほど太平洋側に流れ込む雪は少ないとみられます。
そのため雪の予想も先週のように、太平洋側で降り方が強まるような予想はありませんが、普段雪が少ない地域は、少しの雪でも影響が大きくなるので、最新の情報には注意してください。
ただ、それでも日本海側を中心に大雪になる所があり、15日(水)夜から16日(木)明け方にかけて、長野県、山形県、青森県で警報級の大雪のおそれがあります。
また、16日(木)夜~17日(金)にかけては、北日本付近に低気圧が接近するため、雪と風が強く暴風や大雪の恐れがあります。
週末にかけて寒さはかなり厳しくなり、東京、名古屋でも最低気温が0℃予想です。
ただ、来週から東京や名古屋など、最高気温が2ケタまで達する日が続く見込みです。気象庁からも、早期天候情報が発表されました。
<早期天候情報(5日間平均気温平年差)>
〇20日頃~
・北海道地方 +2.5℃以上
・東北地方 +1.9℃以上
・関東甲信地方+2.1℃以上
・北陸地方 +2.1℃以上
・東海地方 +2.0℃以上
・近畿地方 +2.1℃以上
〇23日頃~
・中国地方 +2.2℃以上
・四国地方 +2.2℃以上
・九州北部地方+2.6℃以上
この情報は、その時期としては10年に一度しか起きないような、著しい高温や低温、降雪量となる可能性が高まっているときに、6日前までに発表される情報で、今回は「かなりの高温」です。
20日(月)から二十四節気の「大寒」に入り、一年で最も寒い時季になりますが、ことしはいつもの年に比べて寒さが緩むのでホッとできるかと思います。ただ、今後、寒波が来ないというわけではありません。強弱はありますが、寒くなる日はまだ出てくるので、体調管理には引き続きお気を付けください。