インフル急拡大で年明けの病院は混雑…せき止め薬など不足も 医師「生活リズムを戻して」
年末からインフルエンザが急拡大しお正月明けの病院が混雑しています。7日から学校というお子さんも多いかと思いますが注意点を聞きました。
名古屋市西区にある「みわた小児科」。4日に今年の診察を始めました。
6日、始まってすぐの診察待ちの人数は47人。多くの患者が来院していました。
「例年1月、年明けの土曜日だと100人くらいの患者さんが来るが、(今年の)1月4日は150人の患者さんが来た。かなりインフルエンザの陽性率が高かったです。ここまでの急激なインフルエンザの感染増加は私もあまり経験したことないですね」(みわた小児科 三輪田俊介 医師)
インフルエンザの感染者数は、愛知県全体でみると、12月ごろから急に増え始め、去年末の時点で定点医療機関当たりの報告数が56.79人となっています。
報告数が「30人」を超えたため、インフルエンザ警報が出されています。
岐阜県でも39.80人、三重県でも44.21人となっていて感染が急拡大していることがわかります。
岐阜県にもインフルエンザ警報が出されていて、三重県もインフルエンザ警報レベルということです。
「4日土曜のお昼くらいから熱が出て夕方は39℃まであがってインフルエンザかと疑ったけど、検査したらインフルエンザじゃなくてちょっと一安心。お姉ちゃんの小学校では学級閉鎖があるみたい」(来院した人)
インフルの流行、4月まで続く可能性も
病院によりますと、例年はお正月休みをはさんで学校などでの接触が減るため、インフルエンザの感染は落ち着く傾向にあるそうです。しかし今年は感染のペースが落ちていないといいます。
「インフルエンザはA型で流行する型が2種類、かつB型はA型がはやったあとにはやるのが例年の流れなので、その辺もあわせて2月3月、もしかしたら4月まで流行が続く可能性もあると考えています」(三輪田医師)
生活リズムの乱れに要注意
また、感染が急拡大したため、薬や検査薬が足りなくなりつつあるといいます。
「主にせきがでる感染症のマイコプラズマで抗生剤とか、せきどめ、たん切りの薬が無くなっている状態だった。その中でインフルエンザの流行でせきや鼻の薬が非常に少なくなっている」(三輪田医師)
いまは代わりの薬を処方するなどして、問題ないといいます。しかし…
「これだけの流行だと抗インフルエンザ薬もなくなってくる可能性も十分ある」(三輪田医師)
年末年始は、夜更かしや食べ過ぎ飲みすぎなどで生活リズムが思ったよりも乱れているため、この時期は注意が必要だといいます。
「体内時計が狂っていると思うので、普段の生活に戻してもらえるよう、普段よりも目覚ましを15分早くかけてゆっくり起きてもらうことを心がけるとリズムのいい生活をすることで体調もくずれにくくなる」(三輪田医師)