
やわらかい代償“切りづらさ”を克服…『電ノコ』で切るダイナミックなお好み焼き 美しい断面で食べやすく一石二鳥


名古屋市中区の鉄板料理店『コイゴコロ。』では、看板商品の広島お好み焼きを「電動ナイフ」でカットして提供しています。やわらかく仕上げたお好み焼きを崩さずに切るための工夫が、楽しさと食べやすさの両面で好評のようです。
■丸いドーム型に5色あられで飾り付けた「広島お好み焼き」
中区新栄に2025年4月、鉄板焼きの店『コイゴコロ。』がオープンしました。

知多のブランド豚を使ったチンジャオロースなど、旬の野菜を使ったメニューが豊富です。 店の一番人気は、麺を入れて焼いた「広島お好み焼き」です。

作り方は、薄焼きの生地に国産のキャベツを盛り、玉ねぎと知多のブランド豚をのせていきます。

さらに、和風だしで炒めた極太麺に、自家製のバターソースで味付けしたお餅とベーコンをトッピングして、薄焼き卵で包み丸いドーム型に整えます。

仕上げに、おたふくソースがベースの3種類をブレンドした特性ソースをかけ、カラフルな5色あられで飾りつけて完成です。
■“切りづらい”お好み焼き 困っている客を見て閃く
かわいらしいお好み焼きですが、ここで意外なモノが登場します。正体は、柔らかいパンや水分のある野菜などを切る時に使われる「電動ナイフ」です。

『コイゴコロ。』のオーナーの成田優さん: 「電ノコちゃんです。電動ナイフ、食品を切る用のナイフです。押し切りじゃなくてちゃんとキレイに切れていくんで、つぶれずに切れる」 大胆なカットに、お客さんからも“大ウケ”しているようです。

客ら: 「チェーンソーみたいで面白いなって思いました」 「迫力ある感じ」 「食にこのノコギリ使うのは斬新すぎて、良いんじゃないかなと」 断面もキレイです。しかし、この切り方は“断面萌え”のためだけではありません。

この店のお好み焼きはやわらかく、もちっとした食感が魅力ですが、“切りづらい”という難点がありました。カットに苦労しているお客さんを見て、電動ナイフをひらめいたといいます。 成田さん: 「うちのお店のお好み焼きはかなりやわらかくなっているので、ヘラで切ろうとするとどうしても沈んじゃう。カットしてあれば取り分けやすいし、キレイに食べられるので」 客: 「自分で切るとぐちゃってなっちゃうし、すごく食べやすいです」 別の客: 「女性でも食べやすくお好み焼きを食べられるかなって」 斬新な切り方が人気の電ノコお好み焼きですが、ランチの営業もしています。