有人試験飛行に成功した「空飛ぶ車」も 最新のドローンが続々登場「ドローンサミット」開幕

愛知県などが主催するドローンの展示会に、初公開となる機体が続々登場し、注目を集めています。
音楽に合わせて足並み揃った動きをしているのはドローンです。9月24日に名古屋市港区のポートメッセなごやでドローンの展示会が始まりました。
中でも注目は展示会で初公開の機体です。こちらは物流分野での活用を目指している「ソラミチ」の実験機体です。ドローンメーカーや部品メーカーなど、県内に本社を置く6社と愛知県が協力して開発を進めています。近い将来、車輪や自動運転技術と組み合わせることで、「空飛ぶ軽トラ」の実現を目指すということです。
一方、岐阜県に本社を構える白銀技研では、電動エアモビリティ、いわゆる「空飛ぶ車」を展示会初公開。2025年2月には人を乗せた状態での試験飛行に成功しました。現在は乗り降りをする際の扉を付けるなど試作機での改良を進めていて、2030年の一般販売を目指しています。
白銀技研 西洋介社長:
「(「空飛ぶ車」に関しては)法整備を行っている段階なので、操縦はどれくらい難しいのかや、空の交通ルールが整備されてくると(「空飛ぶ車」が)具体的になっていくと思う」
135の企業や団体が出展しているこの展示会は9月25日までです。
様々な分野でドローンの利用が広がっています。愛知県は今、新しい実証実験に取り組んでいます。
県内の企業が所有する約110ヘクタールの豊田市の森林を、ドローンを使って2時間ほどかけて撮影し、2000枚から3000枚の写真に収めます。写真はAIを使って1本1本の木の位置や高さ、種類まで細かく確認することができます。
愛知県ではドローンとAIを使って、森林が二酸化炭素を吸収する能力を短時間で把握して環境問題の解決を目指します。
愛知県環境局環境政策部 福嶋泰基主任:
「こういった森林で二酸化炭素を減らしていると、株主や県民にアピールする。そういったことにもこういった技術が使えると思っています」