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市が400万円の損害賠償を支払う方針 適切な検査せず治療開始遅れる 愛知・岡崎市

11.17(月)19:08
愛知県の岡崎市民病院で、女性に適切な検査を行わず、治療開始が遅れたとして、市は400万円の損害賠償を支払う方針です。
岡崎市によりますと、2020年10月、70代の女性が白血球数に異常がみられるとして、岡崎市民病院の血液内科を受診した際、悪性腫瘍の可能性もあるとして、造影剤を使ってのCT検査やMRI検査が必要との指摘が放射線科の医師からあったにもかかわらず、主治医は造影剤を使わないCT検査のみを行いました。
その後、女性は血尿の症状が出て、2022年7月に再び受診したところ、腎盂(じんう)がんと診断されたということです。女性はその後、別の病院を受診しているため現在の状況は分かっていません。
病院側は、適切な検査を行わなかったことによりがんの発見が遅れたことが、女性のその後の経過に影響を与えたことを否定できないとして、損害賠償400万円を支払うことで女性と和解しました。
損害賠償の費用は、12月に開かれる岡崎市の定例議会に提出される補正予算案に盛り込まれる予定です。





