「教員なってから児童ポルノ集めるように」 盗撮教員グループ6人目逮捕 グループができた経緯が明らかに… “盗撮教員”らのいびつな信頼関係

名古屋の小学校教員逮捕を発端に、存在が明らかになった教員盗撮グループ。30日、新たにメンバーの一人が逮捕されました。子どもの信頼を裏切るグループは、どのようにできたのか。明らかになったのは、メンバーの間のいびつな信頼関係です。

1日朝、送検された東京都豊島区の小学校に勤務する教諭・澤田大樹容疑者(34)。
児童の盗撮画像を共有していたとされる教員のSNSグループの一員でした。
摘発されたのは、これで6人目。
澤田容疑者は、自宅で性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノの動画と静止画あわせて3点を所持した疑いがもたれています。
これらの動画などは「SNSで入手した」と容疑を認めたうえで、「2022年に教員になって子どもと接するようになってから児童ポルノを集めるようになった」などと供述。
「自らも盗撮行為をしていた」という趣旨の話をしていることもわかりました。
澤田容疑者が勤務していた豊島区立の小学校では、1日と2日に保護者説明会を行う予定で、豊島区教育委員会は、「お子様の安全確保に努めるとともに教職員への指導の徹底を図り再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

これまでに、名古屋市の小学校教諭・森山勇二被告など、4都道県の教員6人が摘発された盗撮グループ。
捜査が進むなかで、明らかになったのが、グループができた経緯です。
グループのメンバーのひとりで、当時7歳の女の子の下着を撮影し、動画を共有したなどの罪に問われている横浜市の小学校教諭・小瀬村史也被告(37)の初公判。
検察側は、冒頭陳述で、グループができる以前、10年前から、森山被告が女子児童の下着などを盗撮し、別のグループチャットで画像を投稿するなどしていたと説明。
少なくとも去年8月ごろまでに“信用できる”メンバーとして小瀬村被告らを加えたと指摘しました。
また、小瀬村被告が摘発された背景として、証拠を調べるなかで、グループで最初に摘発された水藤翔太被告のスマホから出てきた動画の位置情報から、横浜市内の小学校を特定したことが明らかに。

初公判では、終始うつむいた様子だった小瀬村被告。
証言台に立つと、「内容に間違いはありません。大変申し訳ありませんでした」と、起訴内容を認め、謝罪しました。
教員ら約10人が参加していたとみられるSNSグループ。愛知県警は、残るメンバーについても捜査を進めています。