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カムチャツカの巨大地震で発生した津波は海底山脈に反射して日本へ 南海トラフ地震への影響を専門家に聞いた

07.31(木)18:43
(若狭敬一アナウンサー)
カムチャツカ半島付近で発生した巨大地震で、この地方には一体どんな影響が出たのでしょうか?
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(大石邦彦アンカーマン)
日本は四方を海に囲まれていますので、遠く離れた海外で地震があって津波が発生すると、その影響が色濃く出るということが分かりました。カムチャツカ半島でマグニチュード8.8の地震が発生。津波の第一波は直接、日本を襲ってきたのですが、その後は別のルートだったとみられるんです。
(大石アンカーマン)
カムチャツカ半島の南東部に位置している「天皇海山列」、ハワイまでつながっている海底山脈があって、ここに津波がぶつかって反射・Uターンする形で日本にやってきたとみられます。距離がありますので他の津波を吸収する形で、波が高くなって最大波になったことも分かっています。実際に東北・北海道に到達した最大波は、きょうになって確認されているんです。
(柳沢彩美アナウンサー)
それだけカムチャツカの地震が大きかったということですが、これは南海トラフ地震に影響はあるんでしょうか?
(大石アンカーマン)
そこが一番気になるところなんですけれども、専門家の方に聞きました。東京大学地震研究所の内田直希教授は「今回の地震と直接関係して、日本で地震が起きることはない」と話しています。筑波大学の八木勇治教授も「南海トラフとの連動性はない」というお答えでした。ただし、八木教授によればカムチャツカ半島では今月20日からマグニチュード7クラスの大きな地震が頻発しているので、この後も大きな地震が発生して、日本に津波が襲ってくる可能性はあることを忘れないで欲しいと話されていました。