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「大不漁でアサリ漁師が“存続危機”」 漁獲量が20年連続全国1位の愛知県が2位に転落 背景には猛暑やクロダイの食害による大量死

07.01(火)17:04
ことし2月、愛知県田原市の海で異変が起きていました。
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(アサリ漁師 細田光則さん)
「(アサリは)1粒もない。ツメタガイに食べられた。これも空、これも空。全部空だね。大不漁でアサリ漁師が“存続の危機”」
アサリの漁獲量は20年連続で全国1位の愛知県。
2008年には約1万9000トンだったのが、去年は過去最低の1100トンに。漁獲量は北海道に次いで全国2位に転落しました。
愛知県水産課によりますと、水質の浄化が進んだことでアサリのエサとなる植物プランクトンが減少したことなどが原因として考えられるということです。
この道35年のアサリ漁師、細田さんは嘆きます。
(アサリ漁師 細田光則さん)
「学生のバイトより稼げないという状況にまで追い込まれている。(良い時の)年収からすると5分の1とか6分の1とか」
アサリがとれないのは、愛知県に限ったことではありません。産地のひとつ熊本県でも…
アサリが大量に死んでいる
(アサリ漁師 宮田直樹さん)
「保護した網の中をとっているから、とれているように見えるけど。実際は去年の25%~30%ぐらい」
毎年のようにやってくる猛暑や、クロダイによる食害でアサリが大量に死んでいるといいます。
(アサリ漁師 宮田直樹さん)
「(自分たちの漁場は)7トンぐらい死滅している。隣の地区は80トン~90トン死滅している」
この先、アサリはどうなってしまうのか?日本人にとっては古来から身近な食材ですが、危機的状況となっています。