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“水質浄化”の影響大…愛知県のあさり漁獲量は30年余りで約8分の1まで激減 プランクトンなど海の栄養が不足か
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02.25(火)21:31
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アサリの漁獲量で全国一を誇る愛知県で、漁獲高の減少が続いています。その原因や今後の漁獲量について、専門家に話を聞きました。 アサリの漁獲量は愛知県が全国トップで、シェアは53%です。2位の北海道や3位の三重などに大差をつけています。 愛知県の漁獲量の推移を見ると、1989年が2万3118トンですが、2022年は3001トンになっていて、およそ8分の1まで激減しています。
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ここまで減った理由について、愛知県水産試験場の澤田知希主任研究員は「水質の浄化が進んだことで、エサとなるプランクトンが不足するなど、アサリが生息する海の栄養不足が大きい」と指摘しています。 そして2025年の漁獲高については、アサリの稚貝を三河湾から海に移す途中だった2024年8月末に台風が発生し、海水の酸素量が低下して大量に死んでしまったため、予定より放流量が減って漁獲量も少なくなる見込みということです。