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石破総理が退陣を表明 政治ジャーナリスト青山和弘さんが語る決断の舞台裏

09.08(月)17:39
続投の意向を見せ続けていた石破総理の突然の退陣表明。その舞台裏には何があったのでしょうか。30年にわたって永田町の取材を続ける政治ジャーナリストの青山和弘さんに話を聞きました。

「菅氏と小泉氏との会談が石破さんの気持ちを決めたのは間違いない。自民党が深刻な分断に陥ってしまうという意見は自民党内にはものすごく強く、その意見を背負って小泉氏と菅氏が説得にいった」(青山さん)
中でも、農水大臣として石破内閣を支えた小泉進次郎氏の動きが石破総理に決断を促す決め手になったといいます。
「1時間半にわたって石破総理の気持ちを聞いた。石破総理の思いに寄り添って理解しながらも、ここでもう決断しなきゃいけないと、要は気持ちを解きほぐした。ようやくそれで石破さんは矛を収める決断をしたというのが真相だと思う」(青山さん)
ポスト石破は?

辞任表明で動き出した“ポスト石破”。青山さんによりますと、現時点では5人の候補が有力だということです。
「有力なのは前回の総裁選で2位だった高市氏。議員票を一番集めた小泉氏の2人だと思う。この2人を軸に総裁選は進んでいくと思う。さらに前回の総裁選にも出た林氏と小林氏。茂木氏も今回の出馬に意向を表明している。第6の候補が出るのかどうかというのは注視しなければいけないとは思う」(青山さん)
少数与党で厳しい状況の中、政策課題は山積みです。誰が自民党の新総裁になるかで、日本の政治は大きく変わるといいます。
「総裁が誰になるかでその後の連立や協力関係というのは全く変わってくる可能性が高い。この総裁選は日本の行く末、あと政界再編がどうなるかも含めて全く違う形が生まれる。政界の地図がガラッと変わるかもしれない分水嶺だと思います」(青山さん)