「見ると幸せになる」と言われたドクターイエロー 引退した車両の塗装部分の破片が入った「お守り」が登場へ! JR東海

ことし1月に惜しまれつつ引退した「ドクターイエロー」。その車両の一部が「幸せを呼ぶ」あるものに生まれ変わることが分かりました。
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ことし1月、老朽化のため引退した新幹線のお医者さん「ドクターイエロー」。東海道・山陽新幹線の線路の歪みや電気設備を点検する検査専用の車両です。走る時間は時刻表に載っていないため、めったに出会えないことから「見ると幸せになる」と言われています。
約24年間、新幹線の安全運行を支えてきたJR東海のドクターイエロー。引退後は、意外なものに形を変えて私たちの近くに戻ってくることがCBCの取材で分かりました。
(JR東海 事業推進本部 林大介さん)
「ドクターイエローの破片が入った、お守りという形で商品化して、広く商品をお届けすることで感謝の気持ちをお伝えできるのではないかと」
なんと実際に運行していたドクターイエローの塗装部分を砕き、その小さなかけらを入れた「お守り」が登場するのです。
(JR東海 事業推進本部 原田知直さん)
「入社して20年くらい。ドクターイエローの破片をとる仕事をするとは思っても見なかったので、感慨深いものがある」
黄色の他に青色の塗装部分の入ったものが登場するかも
その「お守り」の試作品が…こちら!アクリル板でつくられたお守りの中には、これまで新幹線の安全を守ってきたドクターイエローの塗装部分が入っています。大きさは約1センチ四方で、お守り一つ一つで破片の形や厚みが違います。
ところで、塗装には黄色以外に青色の部分もありますが、この青い部分が入ったお守りも登場するかもしれないということです。
そして、お守りの下の部分にも注目です。中に入っているのは雨の日などに車輪に吹きかける滑り止めの“滑らない砂”です。
さらに裏側には、ことし3月から4月にかけて開催されたフォトコンテストで500枚ほどの応募作品から1位に選ばれた「ドクターイエローと伊吹山」の写真をプリント。
お守りの形には2種類あり、一つ2000円程度を予定しているということです。
安全安定運行の象徴→幸せと安全を呼ぶ“お守り”
(JR東海 事業推進本部 林大介さん)
「JR東海は安全安定運行というのが礎で、ドクターイエローは、その象徴。シンボル的な存在。グッズにするにあたって、いろいろな案があったが、お守りという形で皆さんに持っていただくのが一番イメージに合うのかなと」
お守りは来月中旬ごろから、ウェブサイト「JR東海MARKET」で手に入れることができます。
惜しまれつつ引退したドクターイエローは今後、幸せと安全を呼ぶお守りとして生き続けます。