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「床板は今後100年取り換え不要」東名阪道リニューアル工事 床板の撤去作業を公開 ネクスコ中日本

07.08(火)18:57
東名阪自動車道で行われているリニューアル工事の現場が、報道機関向けに公開されました。
東名阪道の下り線蟹江ICと弥富ICの間で、2025年1月から行われているリニューアル工事。7月8日は舗装の下にあるコンクリート製の床板の撤去作業が公開されました。
持ち上げられた床板の重さは約6トン。電動の台車で運ばれたあと、クレーンで地上まで下ろします。約4.8キロの工事区間で撤去するのは下り線だけでも約4800枚。現在、4割近くまで終わっています。
葛谷記者:
「こちらにあるのが、東名阪道の工事現場から撤去された床板です。中を見ると、ヒビが入っているほか、表面も劣化してボロボロの状態です」
なぜ、これほど傷んでいるのかというと…
ネクスコ中日本名古屋支社 菊池翔冴さん:
「中の鉄筋がさびることによって、どうしても鉄筋のさびによって体積が膨張して、コンクリートが押し上げられてヒビが発生するというメカニズムになっている。(トラックなどの)重交通によって、コンクリートのひび割れが発生しやすかったり、凍結防止剤を巻いたりして、その塩の影響でさびやすいというのもあります。今まで、悪くなっているので、補修を繰り返してきたが、今回の(リニューアル工事の)規制で100年ほどは取り替えなくても良くなります」
この区間の下り線のリニューアル工事は2027年春ごろまで。期間中は車線が規制されます。ネクスコ中日本は約5キロの渋滞を予測していて、伊勢湾岸道への迂回を呼びかけています。上り線のリニューアル工事の期間は未定です。