トランスジェンダー市議に「おっさん」と発言　男性市議に17万円の支払いを命じる判決　名古屋地裁

愛知県春日井市のトランスジェンダーの市議が、男性市議から「おっさん」と発言されたとして損害賠償の訴えを起こした裁判で、男性市議に17万円の支払いを命じる判決です。

　訴えを起こしていたのは出生時に男性でしたが、戸籍の性別を女性に変更した、春日井市の小嶋小百合市議(71)です。

　訴状などによりますと去年1月、小嶋市議は懇親会で当時、市議会議長だった男性市議(54)から「おっさんだがや」などと発言されたため、屈辱を感じ不眠症などの症状が生じたとして、150万円の損害賠償を求めていました。

　25日の判決で名古屋地裁は、小嶋市議の主張を認めた一方、懇親会後に謝罪のメッセージが送られていることなどから、男性市議に対し17万円の支払いを命じました。