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保育士が捜索し発見…こども園の送迎バスに2歳女の子が約1時間も“置き去り” 防止の仕組みが機能しなかったワケ

10.08(水)19:31

岐阜県大垣市にある幼保連携型認定こども園「かみいしづこどもの森」。その送迎バスに、2歳の女の子が置き去りにされる事案が起きていたことがわかりました。
■大垣市中心部の気温は32度超…幸い健康状態に問題なし
“置き去り”が起きたのは9月2日。大垣市の中心部で最高気温36.3度を観測した日でした。 園によりますと、2日午前9時半ごろ、14人の園児と保育士を乗せた通園バスが園に到着。運転していた園長は、全員が降りたと思い、バスを駐車場に移動しました。 しかし、そのおよそ1時間後、別の保育士が2歳の女の子がいないことに気づき捜索。10時40分ごろにバスの中で発見したといいます。

置き去りになった時間帯は午前10時ごろでしたが、大垣市の中心部の気温はすでに32度超。女の子はエンジンが切られた車内で眠っていて、幸い健康状態に問題はありませんでした。
■取材に応じた園長「運動会の練習があり、急いでいた…」
この通園バス、置き去りを防ぐシステムを備えていましたが、機能しなかったのには理由がありました。 バスに設置されたアラームは、エンジンを切ると鳴り始め、最後部のスイッチで解除するものです。 子供が取り残されていないか確認を促す仕組みですが、当時、園長は見回りをせずにリモコンで解除していました。

8日、取材に応じた園長は、「この日は運動会の練習があり、急いでいたので確認がおろそかになった」と説明したうえで、次のように語りました。 脇淵竜舟園長: 「重大な結果に結びつく危険性も大いにあったので、本当に反省として大きいところ。マニュアルを運用するだけでは意味がなく、いかにきちんと現場で共有してやっていくか」 園はマニュアルの見直しに取り組み、再発防止を徹底するとしています。