
マイナ保険証にまもなく完全移行 切り替えが間に合わないとどうなる? 慌てないように確認を

12月2日のマイナ保険証への完全移行を前に、切り替えが間に合わない人はどうすればいいのでしょうか。名古屋市内のクリニックに聞きました。

12月1日に有効期限を迎え、使えなくなる従来の保険証。
翌2日以降は、マイナンバーカードに健康保険情報を結びつける「マイナ保険証」を使った仕組みに完全移行することになります。
まだ切り替えをしていない人の保険適用は、どうなるのでしょうか。
名古屋市熱田区にある「今泉クリニック」の今泉勲院長に教えてもらいました。
Q.こちらのクリニックに通っている患者さんの利用率は?
「だいたい4割くらいがマイナ保険証を登録しています。『ちょっと怖いな』という方もいますが、実際に使ってみると『簡単だな』という人もいるので、今後利用する人は増えていくと思います」(今泉院長)
東海3県のマイナ保険証の利用率(10月時点)は、愛知で34.64%、岐阜で36.69%、三重で36.27%。
9月よりも上昇していますが、いずれの県も半数以下となっています。
従来の保険証でも来年3月までは保険適用可

こうした状況の中、マイナ保険証を持っていない人が受診する場合、どうすればいいのでしょうか。
「12月から使えなくなる健康保険証でも、3月までは保険を適用できる」(今泉院長)
厚生労働省は、2026年3月末までの暫定的な対応として、期限切れの保険証だけを持ってきた患者でも、自己負担を全額求めないことを認める方針を示しています。
12月2日以降は原則として「マイナ保険証」か「資格確認書」が必要に。
「資格確認書」はマイナカードを取得していない人などにすでに交付されているもので、これを窓口に提示することで、これまでと同じように受診することができます。
Q.もし資格確認書なども忘れて持ってこなかった場合はどうなる?
「一時的に全額負担してもらうこともあるし、請求して支払ってもらうこともあり、いろいろなパターンがある」(今泉院長)
今泉クリニックでは、一時的に全額負担をした場合、マイナ保険証や資格確認書を後日持ってきてもらえれば払い戻しの対応をするということです。
12月2日までに確認を

ただ、今泉院長が注意してほしいと話すのは、「マイナ保険証に登録しているが、一度も使ったことがない人」です。
マイナ保険証を普段から使う習慣がないため、12月2日以降も、従来の健康保険証を持ってきて慌てる人も多いのではないか、と心配していました。
一方で、手続きがより簡単になる場合も。
Q.名古屋の子どもは医療証で受診できますが
「従来は保健所プラス医療証だったが、我々のクリニックではマイナ保険証を登録すると医療証や公費の情報も出るので、マイナ保険証だけで対応することができる」(今泉院長)
インフルエンザなども流行しています。いざという時に使えるように、12月2日までに、自分の保険証が使えるかどうか、いま一度確認してください。





