
【元横綱 白鵬に生直撃】“退職後”初テレビ出演!同郷ライバルとの驚きのエピソード公開「夜中の3時まで初めて話した」

大相撲の第69代横綱・白鵬さんが、中京テレビ「キャッチ!」に生出演しました。今年6月に日本相撲協会を退職した際の会見以降、初めてのテレビ出演。元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんとの交流、相撲への思いを明かしました。
記者が注目!現役時代では“絶対にありえない”1枚とは?

中京テレビ「キャッチ!」スタジオに現れた、第69代横綱・白鵬さん。日本相撲協会退職後の近況を聞きました。

記者が注目したのは、今年7月12日、白鵬さんが公式インスタグラムに投稿した、母・タミルさんとの2ショット。実はこの写真、現役時代では、“絶対にありえない”1枚だったのです。

この写真が投稿された7月12日は、大相撲名古屋場所が行われている時期。今年、白鵬さんは25年ぶりに、モンゴルの伝統行事「ナーダム祭り」に出席。モンゴル相撲を観戦するなど、母との“楽しいひととき”を収めた写真だったのです。
夜中まで語り明かす仲に!? 元横綱・朝青龍との交流を明かす

7月には、天皇皇后両陛下がモンゴルをご訪問。歓迎式典には、白鵬さんのほか、元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさん(以下、元横綱・朝青龍)、元横綱・日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジさん(以下、元横綱・日馬富士)も出席し、両陛下とお話しました。
現役時代は、ライバル関係にあった3人。現在は、どのような関係なのでしょうか。

白鵬さん:
「朝青龍さんは、すごいビジネスマン。日馬富士さんは、学校を作り、理事長に。日本語や日本のマナーなどを教えています」
それぞれの道を歩む彼ら。近況トークは、元横綱・朝青龍との交流にまつわる話題へ。

白鵬さん:
「今年6月、朝青龍さんと夜中の3時まで、初めて(話しました)。夜6時から、ずっと会話ができた。もう、初めて会話しましたね。現役時代とかもなかった」

会話の内容について尋ねると、「昔はああだった、こうだった、あの取組はどうだったとかね。それは、お前が悪いなとか(笑)」と笑顔で振り返りました。
現役時代における、元横綱・朝青龍との関係について、白鵬さんは「(自分は)追いかける立場だった」と話します。

白鵬さん:
「同じ横綱だったこともあるけど、朝青龍さんが先に入門して、先に横綱になって。(自分は)追いかける立場ですから、金星というのは一回しかないんですよ。19歳で初めて、朝青龍さんを倒したという思い出もあったりして。それが同じ横綱になったってことですから」
かつてのライバルと、初めて語り明かした夜。元横綱たちの交流は、今なお続いていました。
「オリンピック種目になってほしい」白鵬杯に込めた思い

今年2月、15回目の開催を迎えた「世界少年相撲大会白鵬杯」。15の国と地域から参加した1,000人を超える子どもたちが、迫力満点の取組を見せました。
白鵬杯では、白鵬さん自ら稽古を実施。「相撲を好きになってもらいたい」という思いから、子どもたちに稽古をつけるときは、わざと“負け役”に徹するといいます。

来年行われる白鵬杯では、初めて女子の部を開設。そこには、オリンピックを視野にいれた相撲への愛情がありました。
白鵬さん:
「女子と男子が平等でなければ、オリンピック種目にならないんですね。今年9月、国際相撲連盟の顧問になりました。実は(国際相撲連盟)には、87の国が登録しているんです。90、100と目指していけば、世界が注目してくれますし、オリンピック種目になればいいなと思って活動しています」

グローバルな目線で、相撲人気の向上を目指す白鵬さん。最近では、人生初のTikTokによる生配信に挑戦しました。
白鵬さんによると、実は世界には150カ国に“相撲に似たようなスポーツ”が存在。モンゴル相撲、セネガル相撲、さらにスイスにも相撲があるといいます。
少しずつ形は違っていても、世界中に存在する“相撲”。TikTok生配信には、ネットの力を借りて、世界中の若い世代に相撲に興味をもってほしいという思いが込められていました。
白鵬さんも絶賛!舞台「モンゴル・ハーン」が名古屋で上演

多方面で活躍する白鵬さん。今年10月、東京・名古屋で行われる舞台「モンゴル・ハーン」では、公式アンバサダーを務めています。

同舞台は、モンゴル国内にて180回以上のロングラン公演を達成。古代モンゴル帝国の栄華と謎に満ちた3000年の歴史を背景に、愛と野望、裏切りと復讐、そして王位継承をめぐる壮大な戦いが繰り広げられる歴史ドラマは、ロンドンやシンガポールでも上演され、高い評価を受けました。

白鵬さんによると、登場人物たちが着用している衣装は、実際にモンゴルで発見された、3000年前に当時の民族が使っていたものを基に再現。「音楽だったり、馬頭琴だったり、現代のダンスも入れながら。サーカスも入っていますし、すごく面白い舞台となっています」と見どころを語りました。
舞台「モンゴル・ハーン」の名古屋公演は、愛知県芸術劇場にて10月24日~26日に行われます。