
2026年2月で71年の歴史に幕…名鉄百貨店の『閉店セール』始まる 歴代の制服や紙袋など思い出を振り返る特設コーナーも

2026年2月で閉店を迎える、名鉄百貨店の閉店セールがスタートしました。シンボルのナナちゃん人形も、ファッションショーのような演出が始まっています。
■11/26スタート「閉店セール」歴代の制服や紙袋のコーナーも
開店から71年、名鉄百貨店の感謝を込めた「閉店セール」。菓子の詰め合わせなどの食料品から、傘や帽子といった衣料品も。最大半額のお買い得品を求め、朝から多くのお客さんで賑わいました。
71年分の思い出を振り返る特設コーナーも設けられ、客をサポートした案内係の制服や、紙袋なども歴代のものがずらり。デザインの移り変わりにも歴史が詰まっています。
70代: 「これ(紙袋)がすごく思い出があふれるというか。何かの記念日に、親がはるばる買いに行ってくれたという思い出」 11月26日から始まった「閉店セール」は12月31日までですが、第2弾の「初売り」が1月2日から、第3弾の「閉店売り尽くしセール」が2月4日から開催されます。
■ナナちゃんは史上初「リアルタイム早着替え」実施中…今後はどうなる?
そして、名鉄百貨店といえば「ナナちゃん人形」。頭と手の実物大レプリカが初公開されています。メジャーを使って頭のサイズを独自調査すると、周囲は160センチ。ちなみに手の大きさは59センチだそうです。
客ら: 「下から見た方が大きく感じる」 「象徴するものだから、なくなってほしくないなと」 ナナちゃんといえば、すらりとした長い手足が特徴ですが、誕生から52年にわたって680着以上もの衣装を披露し、楽しませてくれました。これまでの衣装を紹介するコーナーは、フォトスポットに。
20代の2人組: 「ナナちゃんに紛れて同じポーズをして。こんなに色んな服があったんだなと思って。ナナちゃんの所で待ち合わせもしていて、その辺り一帯が全部なくなっちゃうということで、どこで集合しようかなと。すごく残念です」 「学校に行く時に通り道なので、ナナちゃんの刺激を受けて『今日も学校頑張ろう』となっています」 ナナちゃんは現在、史上初の「リアルタイム早着替え」を実施中です。今まで好評だった衣装を、52歳にちなんで52着を次々と着せ替えていて、12月9日午後9時まで公開されます。
そんなナナちゃんですが、名鉄百貨店の広報によりますと、今後については「未定」だということです。身長が6メートル10センチある上、頭を固定する必要があるため、設置するにも広い空間で天井がある場所に限られるからです。 また、百貨店が閉店しても紙袋や包装紙は「残る」予定で、今後も残る名鉄の事業部が、お中元やおせち販売などで引き続き使うということです。





