
甲子園の始球式にも… 「侍ジャパン」に選ばれた女子高校生 将来の夢は“キャビンアテンダント” 中京大中京・森本愛華さん

「侍ジャパン」は女子高生。男女混合の5人制野球で代表入りを果たした、高校生の戦いと意外な「将来な夢」に迫ります。
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県立岐阜商業が旋風を巻き起こした、ことしの夏の甲子園。東海地方も例年以上の盛り上がりを見せました。
そんなことしの夏の甲子園の始球式では、史上初、女子高校生がマウンドに。大役を務めたのは、中京大中京3年の森本愛華さん。
実は森本さん、柔らかいボールを素手で打つ男女混合の5人制のスポーツ「Baseball5」でユースの侍ジャパン入りをしていて、今年3月に行われたアジアカップで見事優勝。
大会MVPに選ばれた功績が認められ、甲子園の始球式を務めることになったんです。
「まさか侍ジャパンに選ばれるとは!」
(森本さん)
「ホームランやバントのような打球はアウトになるので、男女の差が生まれないところが(Baseball5の)魅力だと思います」
森本さんは小学校3年生から兄の影響で軟式野球を始め、高校でも軟式野球部に所属。
投打の軸としてチームをけん引する中、トレーニングの一環でBaseball5を始めると、そこでも才能が発揮され、あっという間に侍ジャパン入りを果たしました。
(中京大中京 女子軟式野球部・土井和也監督)
「(侍ジャパンの選考会は)やれるだけやってみなという感じで、いい経験をして帰ってくるかなと思っていたんですけど、まさかそこから(侍ジャパンに)選ばれるというのは驚きでした」
(森本選手)
「軟式野球で取れなかった1番を次はBaseball5で取りたい」
将来の夢は…キャビンアテンダント
次の目標はワールドカップ制覇。日が暮れるまで自主練習を欠かしません。ここまで“野球一筋”の生活を送ってきた彼女に将来の夢を聞いてみると…
(森本さん)
「CA(キャビンアテンダント)になりたい」
なんと、ドラマで見たキャビンアテンダントに憧れ、華やかな航空業界を夢見ているんです。
英語の授業にも真剣に取り組むほか、学校から帰ると飼い猫の「くらのすけ」が見守る中、野球で培った集中力を武器に、コツコツと勉強に励んでいます。
そんな森本さんを応援しようと…
「質問や聞きたいことがあったら是非!」
土井監督が元キャビンアテンダントに話を聞く機会を作ってくれました!
(森本さん)
「朝早かったり夜遅くなったりで、体調管理が難しいと思うんですけど、意識していたことはありますか」
(元キャビンアテンダント 内田明子さん)
「飛行機の仕事って非常に(機内が)乾燥しているし、気圧の問題もあるし美容に関して正直いいことはない。このパックがいいらしいよとか今のうちに健康・美容について情報を得る習慣をつけておくといいと思います」
憧れの仕事に就くために、いま何が必要なのかしっかり学べたようです。
ワールドカップの結果は?「夢にもつながるいい経験だった」
さて、ワールドカップの舞台はメキシコ!憧れのキャビンアテンダントを横目に、いまは野球に集中します。
日本は順調に勝ち星を上げ、ベスト4入りをかけた大一番。アジアカップの決勝で戦った台湾との一戦は…惜しくも敗北。結果は7位と目標の世界一には届かず、帰国となりました。
(森本さん)
「最高の結果で帰ってくることはできなかったんですけど、この大会を通してチーム内の絆も深まったし、世界のレベルを知れたのでいい経験ができた」
一方で、大きな収穫もあったようです。
(森本さん)
「アジアカップの時よりも(海外の人と)交流が盛んにできた。(英語を)話せたというのは、自分の中で大きな自信になった。Baseball5を通してプレーだけじゃなくて(CAになる)夢にもつながるいい経験だった」