自公の連立解消 東海地方の議員は驚きと戸惑い 岐阜訪問の国民民主・榛葉幹事長は「自民党のおごりでは」

公明党の斉藤代表が自公の連立を解消すると発表したことを受けて、この地方の議員からは驚きと戸惑いの声が上がりました。
1999年から26年にわたって続いた自民党と公明党の連立関係が幕を閉じたことについて、公明党の岡明彦愛知県本部幹事長は、「連立解消はやむを得ない」との見方を示しました。
「我々、地方で党員、支持者、地域の皆様と話をしている際も、『政治とカネの問題を決着すべきだ』とたくさんの声を頂戴しましたので、今までの流れからしましても政治とカネの問題が前進しなければ、連立の解消はやむを得ないと思います」(公明党・岡明彦愛知県本部幹事長)
ただ、地方議員ならではの本音も漏らします。
「26年の連立政権の中で、地方の自民党議員の皆様とも信頼関係が構築されていることは事実でありますので、これは敵対するわけではなく、ともに県民生活の向上に資すること。例えば物価高対策等、やらなければいけないことにつきましては、共にしていただきたいと思いますし、共に歩んでいくというのが私たちの在り方だと思います」(公明党・岡明彦愛知県本部幹事長)
一方、自民党愛知県議団の今井隆喜幹事長は、戸惑いを口にしました。
「ちょっと心配ですね、これからの政権運営が。あまり想定していなかった。なんとかうまく話を付けられるんだろうなと思いましたけど、まさか連立の解消になるとは思っていなかったので」(自民党愛知県議団・今井隆喜幹事長)
高市新体制の自民党と連立が取り沙汰される、国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、この日訪れていた岐阜県各務原市で取材に応じ、「連立解消」の要因について「自民党のおごり」だと指摘しました。
「戦後80年、自民70年、おごりじゃないですかね。ここまで来ても政治とカネの問題を解消しようとしないんだから。問われると思う。有権者もよく見てほしいと思う。これから少し政治が流動化するが、これを良い方向に変えていかなくてはいけない」(国民民主党・榛葉賀津也幹事長)