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スパっと切られた「堤防」の断面⁉ そこには…めったに見られない“かさ上げ”や“補強”の痕跡が 愛知・春日井市の庄内川

10.10(金)20:50
災害との闘いの歴史がここに…滅多に見られない「堤防の断面」をお披露目です。
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(桜沢信司気象予報士 愛知・春日井市 10日)
「庄内川の堤防です。この堤防、ここですぱっと切れています」
愛知県春日井市の庄内川では、去年11月から堤防の中にある排水管を撤去する工事が行われています。工事の過程で堤防を切り開きその断面が、10日報道公開されました。
(桜沢気象予報士)
「よく見ると土がちょっとずつ違う。石がごろごろと転がっている層や何もない層が」
断面を見てみると、粘り気の強い土やさらさらとした砂など中身はバラバラ。違いが生まれた原因は。
(中部地方整備局 庄内川第二出張所 酒井雅央所長)
「この堤防というのは、昔からここにあった堤防に対して、新たに補強するために土をかさ上げしたりして、どんどん堤防を補強している」
堤防は何度もかさ上げや補強が繰り返され、その都度、違う性質の土が盛られてきたため、いろいろな土や砂が混在しているのです。堤防に携わるプロでも断面を見るのは「めったにない機会」と話します。
(酒井所長)
「(今までに)調査した結果と本当の堤防の構造の違いが分かったので、今後の堤防の設計に役立てたい」
工事が終わり次第堤防は元に戻されますが、断面から得られた知見はこの先の“より強い堤防作り”に活かされます。