梅や河津桜の開花が大幅に遅れ人出にも影響　「春まつり」は期間延長し対応予定　愛知

この週末、名古屋は最高気温20℃の予想が出ていますが、24日まで寒さが続いた影響で梅や河津桜の開花が大幅に遅れ、人出にも影響が出ています。

　「愛知県田原市免々田川（めめだがわ）沿いにやってきました。現在、菜の花・桜まつりが開催中ということですが、開花は進んでいるのでしょうか」（上坂嵩アナ）

　愛知県田原市で15日から始まった「免々田川 菜の花・桜まつり」。

　免々田川沿いの約3kmの距離に、早咲きの河津桜約300本と、菜の花が植えられ、一足早い春の訪れを感じることができる人気の場所ですが…。

「今年まだ、もうちょっと毎年この時期咲くのかな?」「早くきれいな河津桜が見たいです」（地元の人）

「今年は寒さがずっと続いているのでだいぶ遅れている。例年より2~3週間遅れている感じ」（渥美ロータリークラブ間瀬祐一会長）

　去年の同じ時期の写真と比べても一目瞭然。例年、この時期、河津桜はすでに5分咲きくらいまで進みますが今年は開花のタイミングで2度の寒波が。

　東海地方の2月の平均気温は平年と比べて、1.3℃も低い状態です。

桜と菜の花の見ごろがこれ以上遅れないように…

Q菜の花は咲いてきている?
「この12月、1月の雨がほとんどなくてこんな状態で…雨と肥料でキレイに咲くけど雨がなかったのでやっぱりだいぶ遅れています」（渥美ロータリークラブ・間瀬祐一会長）

　来月1日から2週目までの土日（1日、2日、8日、9日）には、キッチンカーの出店などイベントを開催するため、桜と菜の花の見ごろがこれ以上遅くならないことを願うばかりです。

「きのうも沢山のお客さんが見に来てくれていたが、桜がなくてガッカリして帰っていった、また来ますと。あと1週間たてば結構見ごろになってくるのではと期待しています。濃いピンクと菜の花の黄色とこいのぼりと空の青さのコントラストが素晴らしくなるのでぜひみなさんに来ていただきたい」（渥美ロータリークラブ・間瀬会長）

二度の寒波で開花は約2~3週間ほどの遅れ

　寒さの影響は、豊橋市の春まつりの主役であるこの花にも。

「愛知県豊橋市の公園に来ています。咲いている梅の木もありますが、こちらの梅の木よくみると小さいつぼみのままになっているものもあります」（記者）

　去年2月2日、メ～テレが取材した春まつりの様子を見ると、早咲きの梅が咲き誇り見頃を迎えていました。

　梅林園の広さは東三河最大級。29種類、約400本の梅の木が植えられています。

　暖冬だった去年と比べ、今年は2月上旬のつぼみが開く時期に二度も寒波が来たことなどにより、開花が約2~3週間ほど遅れているということです。

「春まつり」は開催延長を予定

「去年と比べて全くダメだね　去年は8分くらい咲いていたけど今年はこんな風だもんね」「今年は遅い、いつもはこの時期になるとかなり咲いちゃう。今年はちょっと遅い」（地元の人）

　毎年、梅と鳥の写真を撮りに来るという男性。今年は鳥にも変化が…。

「鳥は非常に少ないきょうはね、蜜を吸いに来るから花が咲いているときの方が多い」（地元の人）

　開花の遅れを受け、まつりを運営する「春まつり実行委員会」は、スケジュールを変更することにしました。

「昨年だとこの辺一帯は満開で見ごろを迎えていたが、今年はつぼみの枝や花が多いので、このまま春まつりの梅を終わらせるのは寂しいな。3月16日(日)まで延長する予定」（豊橋市観光プロモーション課　斎藤匠未さん）

今週末の名古屋の最高気温　4月中旬並みの20℃予想

　1月末から3月2日までの予定だった「春まつり」の開催期間を、3月16日まで延長することを決めました。

「ぜひ来園の方に梅の花を楽しんでもらうために延長して見ごろの時に来園いただければと思っている0810梅の花を楽しんでもらうのと、出店、団子屋も出ているので食も楽しんでほしい」（豊橋市観光プロモーション課　斎藤さん）

　開催延長に合わせて、売店も出店を続けるということです。現在、売り上げが例年の2割ほどしかなく、今後に期待していると話しています。

「延ばした方がいい。今週けっこう咲くと思う、暖かくなるから」（地元の人）

　今週末には、名古屋の最高気温は、4月中旬並みとなる20℃が予想されていて、この地方の花の開花も進みそうです。