イケメンゴリラ「シャバーニ」の愛娘が上野動物園へ 東山動植物園生まれの「アニー」、赤ちゃんに期待

東山動植物園生まれのメスのニシゴリラが、繁殖を目的に、4日に東京の動物園に引っ越しします。お父さんは、あの大人気のシャバーニです。
3連休最後の3日の東山動植物園。
シャバーニの一家が暮らす「ニシゴリラ舎」は、3日も多くの人でにぎわいました。
4日に上野動物園に引っ越しするのは、メスのアニー(12歳)。シャバーニの愛娘です。
ゴリラは国内の6つの動物園に19頭しかおらず、ワシントン条約でゴリラの取引は特に厳しく規制されているため、国内での繁殖が大きな課題となっています。
そのため、アニーが上野動物園に移り、繁殖を目指します。
生まれた時からアニーの成長を見守ってきた飼育員の渋谷康さんは、「気づいたらもう12年経ったという感じ。本当にここまで無事に育ってくれた」と話します。
父のシャバーニに守られて成長

アニーのお母さんは育児ができなかったため、アニーは家族からいったん離され、飼育員による人工哺育で育ちました。
1歳になった頃、再び家族のもとへ。この時、手助けをしたのがお父さんのシャバーニでした。
幼いアニーを抱っこしてくれる母親はいないため、シャバーニが積極的にアニーとスキンシップを取り、いつもそばで寄り添っていました。
さらに、こんな出来事も。
アニーが大人のゴリラに攻撃されると、シャバーニが駆けつけて助け出すこともありました。
シャバーニの大きな愛に守られ、すくすく育ったアニー。
「シャバーニの庇護がなかったら(アニーが家族に)戻れなかったし、私たちも、もしかしたら諦めていたかもしれない。シャバーニには感謝しかない」(渋谷飼育員)
シャバーニはおじいちゃんに?

アニーの繁殖相手は、オスの「ゲンタロウ」。やさしい笑顔の13歳です。とても器用で賢く、数字のお勉強など熱心に取り組む姿も。
「日本のゴリラの頭数が減っていくなかで、繁殖は絶対しなければならない。そのためにアニーにはその働きをしてほしいなと思う」(渋谷飼育員)
赤ちゃんが生まれたら、シャバーニはおじいちゃんに。
アニーは4日、上野動物園へ向かいます。





