年金改革法の成立で明るい未来は描けるのか？　貯蓄と年金について60代以上の皆さんに聞きました　名古屋

今月13日は年金支給日でした。貯蓄と年金について名古屋の60代以上の皆さんに聞きました。皆さん、年金はいくら支給されていますか？

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（65歳男性）
「厚生年金は13万円。貯蓄があったり他の収入源を探さないと、楽に生活できるレベルではない」
（80歳男性）
「月に7～8万円。年金だけでは家賃しか…。食べるのに、いっぱいいっぱい」

全く足りていないという声がある中で、この日、国会ではパートで働く人の厚生年金の適用拡大や基礎年金の底上げを盛り込んだ年金制度改革関連法が成立。厚労省の試算では若者や現役世代が生涯で受け取る額は増えるということですが、一部の高齢者は減額に。このことについては…

（73歳男性）
「いま良い生活ができるのは、先人が苦労してやってきたから」
（70歳女性）
「賛成、高齢者は年金をもらい過ぎ」

夫と2人で年金暮らしの66歳女性は

賛否の声がありますが、この日に出会った名古屋市内に住む宮川典子さんは66歳。夫とともに年金暮らしです。

（宮川典子さん）
「足りないです。年金だけでは生活がギリギリ」

宮川さんには市内で1人暮らしする90歳の母親がいます。この日は買いものに付き合いました。

（宮川さん）
「これ、いつもより安くなっている。牛乳高い、139円もする。ヨーグルトがメーカーによって40円ぐらい違う」

真剣な眼差（まなざ）しで、10円単位で吟味。

（90歳の母親）
「余分な物は買いません。いっぱいいっぱい」

若い人は今のうちから絶対貯めておかないと…

親子ともにギリギリの生活だといいます。そして…

（宮川さん）
「（陳列棚に）お米がない」
（母親）
「あてにして来たのに。困っちゃったね」

買いたかった2キロのコメは売り切れでした。

（宮川さん）
「（他のは）高いし、5キロも買っちゃうと食べきれない」

1週間分を、まとめ買いし、しめて5880円。無駄が出ないよう堅実なお買い物という印象ですが、貯蓄と年金についてさらに伺うと…

（母親）
「（貯蓄は）ほとんど無い、最近は。『少なくなっている』と思うと税金が引かれている（将来の計画を立てるのは）無理、難しい」
（宮川さん）
「若い人は今のうちから絶対貯めておかないと無理」

老後の命綱＝「年金」。明るい未来が描ける日は来るのでしょうか。