2035年のクルマは…?「ジャパンモビリティショー」30日開幕 トヨタはセンチュリーを独立ブランドに

未来の乗り物はどうなるのでしょうか?最先端の技術が詰まったモビリティが東京に集まりました。
10月30日に開幕する「ジャパン モビリティ ショー2025」。過去最多の500を超える会社と団体が参加するイベントが、29日に報道公開されました。
注目のトヨタは、豊田章男会長が登壇。
高級車「センチュリー」を独立ブランドにすると発表しました。
「センチュリーはトヨタ自動車のブランドの1つではありません。日本の心『ジャパン・プライド』を世界に発信していく。そんなブランドに育てていきたいと思っております。みなさん、“ネクスト・センチュリー”にご期待ください」(トヨタ自動車 豊田章男 会長)
そして、レクサスでも――。
「新たに発表されたレクサスLSコンセプト。なんとタイヤが6つあります」(記者)
「車は4輪」という常識を覆す、6輪ミニバン。LSの試作車です。
スライドドアは、乗り降りがしやすい大きなサイズ。2列目のシートを回転させ、3列目と向かい合わせにすることもできます。
広い車内空間を支えるため、車輪の数を増やしたといいます。
“常識打破”の試作車続々

「常識を破る」車はこんなものも…。
「前には2つのタイヤがありますが、後ろを見てみるとタイヤは1つしかありません。3輪の乗り物です」(記者)
ヤマハ発動機のブースに登場したのは、3輪のフルオープンEVの試作車です。
前に2つ、後ろに1つのタイヤを備えたこの車。コーナリング性能に優れ、カーブが続く峠道などを曲がるときのワクワク感を追求したといいます。
目を引く展示は、ほかにも。
軽自動車タイプの試作EV「RACCO」を出展したのは、中国メーカーのBYDです。
日本市場向けに開発したといい、来夏に販売予定だといいます。
会場には往年の名車たちも

約70年の歴史があるこのイベント。
長く「東京モーターショー」として知られてきましたが、車以外にも幅を広げようと、前回から「ジャパンモビリティショー」に名前を変更しました。
それでも展示の中心となるのは、車たちです。
「昔の日本の風景を再現したコーナーには、1970年代の名車が並んでいます」(記者)
クルマ好きにはたまらない往年の名車たち。過去と未来を行き来する、あの映画に登場した車の姿もあります。
今回初めて開設されたこのコーナーでは、戦後から現代までの景色とともに、青春時代や家族の思い出が詰まったクルマたちを振り返ることができます。
暮らしに欠かせない乗り物たち。一方で気になるのは、乗り物を通して描かれる「未来」の姿です。
今年のモビリティショーが描く未来のコンセプトは「2035年」。10年後はどうなっているのでしょうか。





