「ドローン配送、大変助かる」山間部でのラストワンマイル解消へ　物流ドローンの実証実験　愛知県新城市

買い物弱者の多い山間地で、ドローンによる配送サービスを実現するため、運用コストなどを検証する実証実験の様子が愛知県新城市で公開されました。

山の木々を超えてやってきたのは物流用のドローンです。着陸すると荷物を下ろしました。箱の中に入っていたのは、住民が頼んだ菓子です。この地域では、最も近いスーパーマーケットまで車で約20分かかりますが、ドローンによる配送は約10分でした。

地元住民・竹下勝之さん：
「今は買い物に行ったりしているけど、これがもう少したつと車の運転もできなくなる。そしたら（ドローン配送が）大変助かる」

この実証実験は、ドローンによる配送サービスを実現するため、愛知県などが実施しました。今回の実験では、さまざまな荷物が集まる拠点をスーパーマーケットの敷地内に設置。将来的には、複数の店の商品や宅配の荷物も集約し、陸路と空路でまとめて運ぶことで、運用コストを下げる狙いです。

愛知県経済産業局次世代モビリティ産業課 福井康平さん：
「ドローンの運送コストは1回で4000円～5000円ほど、これをスマート化することで、500円にしたい」

愛知県などは、2026年度中の事業化を目指しています。