偽造防止強化「新パスポート」申請開始 オンライン申請で窓口訪問が1回に 国が作成で受け取りが+4日に

3月24日から新しいパスポートの申請が始まり、新規の申請がオンラインでできるようになりました。申請の方法や注意点を調べました。

オンライン申請はマイナポータルのアプリを入れたスマートフォンで行います。これまで通り窓口で申請することもできますが、オンラインで申請する場合、手数料が400円安くなります。また、オンライン申請では戸籍情報がシステムに連携されるため、紙の戸籍謄本を提出する必要がなくなります。パスポートの申請は2回窓口に行く必要がありましたが、オンライン申請にすると、窓口に行くのはパスポートを受け取るとき1回のみでよくなります。
パスポートの偽造を防ぐため対策を強化したデザインに

3月24日から変わるのは申請方法だけではありません。3月24日申請した分のパスポートから偽造を防ぐための対策を強化したデザインに切り替わります。国際民間航空機関からの勧告を踏まえて偽造への対策を強化した新しいパスポートの申請が始まりました。
変わるのは顔写真や名前などが記載されたページです。これまでこのページは紙でしたが、新しいパスポートはプラスチックの素材に変わります。このページには、顔写真や氏名などの情報がレーザーで印刷されています。
「生年月日」が浮かび上がる

記者:
「顔写真の角度を変えると生年月日が浮かび上がりました」
デザインを複雑にすることで、偽のパスポートを作られることを防ぎます。
窓口に来た人:
「パスポートの期限が切れたので更新に来た。(デザインの変更は)犯罪や不正を防ぐためにいいと思う」
注意点は受け取りまでの日数が「4日」ほど長くなる

安全性が強化される一方で、注意点もあります。これまでは各都道府県でパスポートの印刷を行っていましたが、新パスポートの印刷は国立印刷局に変わります。完成したものが各都道府県に送られてくるため、愛知県では申請から受け取りまでの日数がこれまでよりも4日ほど長くなります。
愛知県旅券センター 宮原充生主事:
「雪や雨などの天候状況などで(受け取りまでの日数が)伸びる可能性もある。なるべく早めの申請がおすすめです」
現状のパスポートは有効期限まで使うことができます。