愛知でインフルエンザ猛威 発熱から2日間は特に注意が必要 未成年者が住宅の外へ飛び出さない対策をするよう呼びかけ

愛知県でも感染が急拡大しているインフルエンザ。18日、三重県はインフルエンザの患者数が警報レベルを超えたと発表しました。

17日、名古屋市西区のクリニック。午後の診察が始まる頃、発熱でクリニックに駆け込む多くの子どもたちが。
今、愛知県内でインフルエンザの感染が急拡大しています。
みわた小児科 三輪田俊介 院長:
「午前中だけで170人の患者が受診、そのうち約3分の1の患者がインフルエンザ。恐ろしい数字だなと感じています。当院は祖父の代から診療していますが、正直に言いましても、ここまでの患者さんを一日の午前だけで診断したのがはじめての経験でありますから」
60年続くクリニックでもこれほどの数は過去にはないといいます。

愛知県全体では、今シーズン学級閉鎖、学年閉鎖の措置をとった学校などの施設は、すでに591あり、去年の同時期の14倍以上になっています。
三輪田俊介 院長:
「現在流行しているのは、インフルエンザA型のH3という形になります。空気が乾燥していたり、寒暖差があるためせきが長引く傾向がある」

猛威を振るうインフルエンザ。そんな中、17日、インフルエンザで自宅療養中だった小学1年生の男の子が、母親が不在の間にマンション4階のベランダから転落する事故が発生。地上の植え込みに転落したとみられ意識はあったということです。事故とインフルエンザの因果関係はわかっていませんが、
厚生労働省は特に未成年者が感染した時は、異常な行動を起こすおそれがあるとして注意を呼びかけています。
三輪田俊介 院長:
「頭痛や気持ち悪い、高熱の時に異常行動または脳症が多い。インフルエンザはそういった症状を起こしうるものだと思って看病をする。診断前に熱が高く頭の痛い人は適切に早く診断、治療する」
異常行動は、突然立ち上がって部屋から出ようとする、興奮して窓を開けてベランダに出て、飛び降りようとするなどとされています。
厚生労働省は、発熱から2日間は特に注意が必要とし、未成年者が住宅の外へ飛び出さない対策をするよう呼びかけています。





