梅雨明け前なのに連日の暑さ コメ農家からは7~8月の天候を心配する声 稲の高温障害が発生して収穫量が減少する恐れも

連日の暑さで影響が心配されるのはコメの生育状況です。
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(大石邦彦アンカーマン)
「西日本では異例のスピードでの梅雨明けとなりました。東海地方は梅雨明け前なのですが、真夏のようなギラギラ太陽が顔をのぞかせています。そこで心配なのがおコメです。去年は高温障害で収穫量が落ちてしまった訳なんですが、ことしは大丈夫なのでしょうか」
東海地方、きのうは「熱中症警戒アラート」が発表され危険な暑さに!そして、きょうは蒸し蒸しとした一日に!!このように暑さが厳しくなってからの稲の生育は?
愛知県弥富市の農業法人「鍋八農産」では約200ヘクタールの田んぼを管理。4月の田植え時期に比べると稲はだいぶ成長しています。おおむね生育は順調だということですが…
去年は稲に高温障害が発生して…
(鍋八農産 八木輝治 社長)
「(稲が抜けている部分は)タニシです。(苗の柔らかい時期に)食べる」
原因はジャンボタニシ。田植え直後の柔らかい苗を食べてしまう害虫ですが、ピンク色の卵を産み付け繁殖します。今では駆除も大方終了し、ほっと一安心といいますが、こうした中で、心配事は?
(鍋八農産 八木輝治 社長)
「(去年は高温障害でコメが白くなりすぎたので)めちゃくちゃ心配ですね。今も暑い、30℃超えていて。7月、8月はどうなるのかと、かなり危ない」
暑さで栄養不足が懸念されるこの時期は追加の肥料を与えることも対策の一つ。
(鍋八農産 八木輝治 社長)
「一応、僕たちはやれることはやるが、どうしても上からの光が強いと厳しい」
国が求めるコメの増産、見通しは?
去年は高温障害の影響で収穫量が減ったコメ。国からは今、増産も求められていて、八木さんは先行きをどう見据えているのでしょうか?
(鍋八農産 八木輝治 社長)
「(来年以降のコメの増産は)コメの値段によるかな。全部コメにすると、どうしても仕事が偏ってオーバーフローするので小麦(の生産)は必要。現場は現場の事情がある、難しい」