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2000万円受け取ったとされる元理事長に執行猶予付きの有罪判決 社会福祉法人の役員選任めぐる「贈収賄」事件

10.01(水)15:32
社会福祉法人の役員選任をめぐり、元・理事長ら4人が贈収賄の疑いで逮捕された事件の裁判で、津地裁は2000万円を受け取ったとされる元理事長に、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと三重県鈴鹿市で特別養護老人ホームを運営していた、社会福祉法人「かがやき福祉会」の元・理事長で元・ネッツトヨタ神戸の代表取締役会長、四宮慶太郎被告(59)は2022年2月、かがやき福祉会の理事選任めぐって便宜を図る見返りに、既に贈賄の罪で執行猶予付きの判決が確定している男性から、現金2000万円を受け取ったとして社会福祉法違反の罪に問われています。
今日の裁判で津地方裁判所は「必要な手続きをせず役員を変更する対価として金銭を受け取っていて、職務の公正に対する社会の信頼を侵害した程度は大きく、重要な役割を果たした」などとして懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
これまでの裁判で弁護側は「不正の請託を受けた認識や賄賂性の認識はない」として無罪を主張していましたが、控訴についてはコメントしていません。