「インド人」は人手不足ニッポンの救世主か 言語取得能力が高いのが利点 一方で転職を繰り返す欠点も
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超大国インドの話題です。人手不足の愛知で、インド人材の活用に今、注目が集まっています。
会場が満員になるほどの人気のセミナーが名古屋で開催されました。あいち銀行が主催のインド経済の最新動向を伝えるセミナーです。これまでインドは安価な人件費や労働力が注目されていましたが、セミナーでは、近年、研究・開発拠点としての魅力が高まっていることが報告されました。
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人口14億人で中国を抜き世界一の「インド」。その経済を支えているのが「人口ボーナス」です。人口ボーナスとは、人口の若さで経済発展が決まるという考えです。インドの人口の年齢別を見てみると、若い人が多く人口の中央値は、28歳となっていて、高齢化が進む日本とは真逆です。その豊富な人材を、人手不足で悩む愛知のモノづくり現場で活用すべきと訴える人がいます。
インド人の雇用についてメリットとデメリット
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インドの人材に詳しい丹治大佑さんです。丹治さんは、インド人を日本で活用するメリットとして、言語の習得能力が高いことを挙げます。
インドボックス 丹治大佑さん:
「国としては公用語は、ヒンディー語と英語としてはいるんですけども、だいたい1人で3つか4つの言語を自由自在に操ってるということがありまして、非常に言語習得能力とすぐに切り替えられるマルチチャネルの能力を持っているのでその分日本語を覚えるスピードも非常に早いと」
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一方でデメリットも。
インドボックス 丹治大佑さん:
「しっかり勉強して自分がいいキャリアを積んで家族を持って生活していくかというところが一番のプライオリティですので、それもあって転職を繰り返していくことも1つあります。やっぱり平均すると年10%昇給をしていくというものが当たり前になっていますので、日本企業はみなさん悩んでいます」
インド人の雇用で大切なこと
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日本の企業側が、インド人の特徴を知ったうえで、雇用することが大切だと丹治さんは話します。
インドボックス 丹治大佑さん:
「仕事を明確に指示をしてもらって、いつまでにゴールを出してく、示してくれればもうそれに向かって進んで行く。日本側の企業も、そういった外国人の雇用や指示の仕方とかにもっと慣れていかないと歩み寄る必要あるかなと思います」