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タクシー運転手が夜間に徘徊していた70代女性を保護するお手柄 行方不明者の情報を事前に把握

07.23(水)18:57
タクシー運転手がお手柄です。夜間に徘徊していた70代の女性を保護したとしてタクシー運転手の今井健二さんに感謝状が贈られました。今井さんは「勇気を出して行動してよかった。どんな人も安心して家に帰れるように、そういう心づもりで仕事をしていきたい」と話します。

2025年6月13日午前2時40分ごろ、名古屋市昭和区内をタクシーで走っていた今井さん。
今井さん:
「何か見つけたというよりは、ん?という感じだった。怪しいなと」
1人で立っている高齢の女性を発見し、車から降りて声をかけました。
今井さん:
「行方不明者の情報が社内の連絡網で流れてきたので、気になるなと思って」
1452人も…認知症やその疑いのある65歳以上の行方不明者

名古屋市は、認知症やその疑いが原因で徘徊する高齢者を早く見つけようと、警察や地域の事業者と行方不明者の情報を共有するネットワークを築いています。今井さんは前日に勤務するタクシー会社から、この70代の女性の情報を受け取っていました。今井さんが女性に名前を確認すると情報と一致したため、保護して警察に連絡しました。
愛知県警によると、県内で警察に届け出のあった認知症やその疑いのある65歳以上の行方不明者は、2024年で1452人にのぼりました。高齢の行方不明者は増加傾向にあり、警察は無事に保護するため地域の人たちにも協力を呼びかけています。
東警察署 東山明広署長:
「警察に通報してもらえれば安全に保護できるので、協力をお願いしたい」