中日OB田尾氏、ビシエド「これで見切られたら、たまったもんじゃない」起用法や日替わりスタメンに苦言

残すところ22試合となった中日ドラゴンズは、現在リーグ5位。首位とは13ゲーム差です。これには中日ドラゴンズOBの田尾安志さんも「期待外れでしたね」と厳しい表情。中日は今後、どのように戦うべきか。そしてビシエド選手の起用法や日替わりのスタメンなど、ファンからの疑問について、田尾さんに聞きました。
ビシエド選手の起用法は?

ファンからの疑問で最も多かったのが、ビシエド選手の起用法です。
田尾さん:
「絶対にやれると思いますよ。43打数、9安打、これでも2軍に落とされたんです。これで見切られたら、たまったもんじゃないな、と思います。その後、ファームでがんばっているのに3カ月間、お声がかからないのも問題です」
――6月9日に抹消となってそれ以降は出場がない、と。
「高いレベルでの競争はしないといけません。ほかの選手がいるから、ビシエドを下に、なんて発想ではだめだと思います。良い人は使わないといけない」
――もし田尾さんが監督だったら、どのように起用しますか。
「2軍に落とさず、ずっと1軍で使います。そして(1軍の)中で競争させます。結果、どれぐらい出すの?というのを見たいですね」
――今シーズンは中田選手がけがで苦しんでいるところですね。
「ビシエド選手がチャンスを与えられずにここまで来てしまったのは残念です」
そんなビシエド選手本人に、今シーズンについてインタビューをしました。
ビシエド「声援は私のところにしっかり届いています」

ビシエド選手:
「まずは9年間、皆さんには本当に感謝しています。常に私のことを応援してくれているし、声援は私のところにしっかり届いています。私自身、今は周りに対して良い影響を与えたいし、そうしたことを常に考えて、ドラゴンズのために仕事をしています。そのまま、この気持ちは変えずに、シーズン終わりまで向かっていこうと思います。
ファンの方々、いつもサポートしていただきありがとうございます。本当に感謝しています」
――ビシエド選手らしい、謙虚なコメントに聞こえます。
「まだ、やめませんからね(笑)。来年も、同じユニフォームを着てがんばってもらいたい。給料が下がってもいいじゃないですか。来年も、ドラゴンズでやってもらいたいな、と思います。ドラゴンズにいたら、確実に結果を残すと思います」
スタメンはどうやって決めるの?
次にファンの皆さんが気になっていることは、固定できないスタメンについて。
「ファンの皆さんはよくご存知なので、騙せませんよ。今シーズンは岡林を1番固定するというプランが1つあって、そこがうまくいかなかったですね。スタメンが定まらなかったことにもつながったと思います」
――ファンの方が話していた「毎日なんでスタメンを変えるのか」との疑問の答えは、岡林勇希選手の不調にある、と。
「あります。あとはゲームにスタートから出ている人たちのレベルが、プロ野球レベルの本当のレギュラーまでは到達していない。なので、とっかえひっかえになりがちですよね」
――岡林選手は2023年、2022年ともレギュラーと言っても差支えのない成績を残しました。今シーズンはけがもあって、苦しみましたね。
「キャンプのときに彼と話して、(彼が)『今年は目標200本』と言っていたんですが、僕も彼に対する期待がありました。だけど、大変でしたね。今シーズンはここへ来て、やっと“岡林らしさ”は出たので、ここからの活躍を楽しみにしたいと思います」

岡林選手にも今シーズンについて話を聞きました。
岡林勇希選手:
「8月になってからようやく“自分らしさ”や、自分が思ったようなポイントであったりとか体が動いたりとかしているので、そこが要因かなと思います。
あと20試合ほど残っていますが、なんとか巻き返せれば、自分の中でも来年につながるのかなと思います」