火災や爆発事故も…カセットボンベの経年劣化でガス漏れの恐れ コンロにも見落としがちな注意点が…

テーブルを囲んで食事を楽しんだり、アウトドアに使ったり。防災用としても重宝するカセットボンベですが、使い方を間違えると重大な事故につながります。ボンベだけでなく、コンロのほうにも、見落としがちな「注意ポイント」があるんです。
商店街の店先。看板を出して準備をする人の姿が見えます。
すると次の瞬間――
爆発の勢いでガラスが激しく飛び散り、ドアも外れました。
「ちょうどお客さんの対応をしていたら、『バシャーン』という音がした。結構すごい音」(近くにいた人)
事故が起きたのは13日。新潟市の商店街にある鮮魚店で、カセットボンベ1本が爆発し、男性2人がけがをしました。
災害時などにも活躍する、カセットコンロとボンベですが、使い方に気を付けないと、重大な事故につながる恐れがあります。
NITE=製品評価技術基盤機構によりますと、去年までの5年間、カセットボンベなどを使った製品による事故は、204件発生していて、5人が亡くなっています。
経年劣化に注意

こちらの実験映像。使用中のカセットコンロから、勢いよく火が出て、コンロ本体が燃えてしまいました。
このような事故の原因の多くは、ボンベの経年劣化だといいます。
カセットボンベの接続部分にある、ガス漏れを止めるパッキン。
劣化した状態で使用すると、火災につながる恐れがあるといいます。
それだけではありません。このガス漏れを防ぐパーツは、カセットコンロ側にもあるため、こちらも経年劣化に注意が必要です。
一般的には、ボンベは製造から約7年で使い切ること、コンロは製造から約10年で買い替えを行うよう薦められています。
NITEは、期間内であっても、装着時に「シュー」という音や異臭が発生した際には、使用をやめるように呼び掛けています。