ペットロボット「aibo」が靴下を持って行ったのは洗濯カゴ 大阪・関西万博で愛知のロボット技術をPR

愛知県のロボット産業を世界にPRです。愛知県内の企業や大学が制作したロボットの展示が、大阪・関西万博で始まりました。
ロボットが焼きたてのパンに目玉焼きをのせて完成させたのは、イングリッシュマフィン。ロボットのプログラムは、愛知工業大学の学生が製作しました。
さらに、調理ロボットに食材を運んでいるのは、トヨタ自動車が開発した世界初公開のロボット「ソラカゴ」です。このロボットは、高性能センサーなどで目的地までの距離を測り、自動で荷物を運びます。
トヨタ自動車 福留秀樹システム&サービス基盤開発室長:
「将来的には街中で店から家へものを届けたり、宅配の中継所から届けたりというところで、人がやっぱり難しいところ、しんどいところを何とか助ける手立てになるロボットにしていきたいなと思っています」
大阪・関西万博の一角で8月18日に始まったのは、愛知県内の企業や大学のロボット技術をPRする展示です。テーマは「ロボットと共生する新しい社会」。会場では、将来の働き手不足を解消するための技術が紹介されていました。

愛知県内で製造されているペットロボット「aibo」の試作機が靴下をくわえて向かった先は、洗濯カゴです。帽子に仕込まれたカメラやセンサーで部屋の3Dマップを作り、ロボットを制御しています。
ソニーグループ ソフトウェアエンジニア 宇佐美真之介さん:
「三次元の空間をより正確に認識できるように、今回のアイボを改造しました。例えば家具店でショッピングをしているときに、アイボに家の家具の大きさを教えてもらう、ソファはうち何センチだったっけというのを教えてもらうみたいなのは、一つのアプリケーションだと思います」
展示を企画した愛知県は将来、愛知がロボットの先進地となるように、今後も県内企業や大学を支援していく方針です。
愛知県経済産業局産業振興課 大川修平課長補佐:
「ここで実証して、その成果をしっかりと自社や大学に持ち帰っていただくということを想定しておりますし、その成果を広くPRすることで、愛知県内また日本全国のロボットの開発が促進できるように貢献していただければと思っています」