約四半世紀の連立の歴史に幕 公明党が自民党との連立から離脱 自民党愛知県連会長の反応は

約四半世紀の連立の歴史が幕を下ろします。公明党は、高市総裁選出を受けた自民党との連立協議で、企業・団体献金の規制強化や派閥裏金事件の真相解明を求めましたが、溝は埋まらず、自民党の不信払拭に向けた努力が不十分と判断しました。

公明党の斉藤代表は、記者会見で「政治とカネに関する基本姿勢で意見の相違があった」と述べました。自民党と公明党が下野していた時期を除き、約四半世紀の連立の歴史が幕を下ろします。
公明党が直ちに連立を離脱すれば、自民党の単独内閣に転落するため、高市新体制にとっては、大きな打撃になります。
「衝撃的な第一歩でした」

自民党愛知県連の丹羽秀樹会長が、テレビ愛知の取材に応じ、「正直言って衝撃的な第一報でしたので、私自身驚いています」と語りました。
自民党愛知県連 丹羽秀樹会長:
「26年間にわたって、先輩議員の方々が自民党と公明党との関係を築き上げてきてくれていました。それがこの26年目にして急に連立解消になること自体に、私自身も驚きを隠せない状況です。
26年間、それぞれ国政から始まって築き上げてきたものが、今、地方にもこの自公連立が非常に浸透してきています。そうした中で、これで連立解消だから『明日から他人ですね』ということにはならないのではないかと思います。
今後、自民党愛知県連としても重視しながら、また国会の方は自公連立の部分で、今までやってきた中で、お互いに賛成できるところを見出しながらやっていくことがいいのかなと思います。
今、さまざまな政党が出てきていますので、こういったところはヨーロッパのように、いろんな少数政党が、過半数いかない政党がお互いにくっつきながら、政策面で、また政治活動面でくっつきながらやっています。ただ、ヨーロッパなどを見ていると、時間がかかるというデメリットも生じているんですね。
ヨーロッパの経済が落ち込んでいることを見ると、今の日本経済への影響が非常に心配です」