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労働力不足など課題を持つ物流業界 ロボットやドローンの実証実験の成果報告会 名古屋市

03.14(金)20:38
名古屋市で14日、製品開発やロボット活用の情報提供や企業のマッチングなどを行う「あいちロボット産業クラスター推進協議会」が開かれました。その中で物流業界が抱える問題に取り組んだ実証実験が報告されました。
昭和区のSTATION Aiで開かれた報告会には物流に課題をもつ企業や自治体の担当者ら約100人が参加しました。今、物流業界では労働力不足や物流コストの上昇などが課題となっています。報告会では、ラストワンマイル配送=配送の最終拠点からエンドユーザーへの物流サービス に関する実証実験に取り組んだ企業が成果を紹介しました。
中部電力の特例子会社の中電ウィングは、岐阜県でいちごの生産をしています。2024年12月に名古屋市内で自動配送ロボットによるいちごの販売店への配送の実証実験を行いました。担当者は、ロボットへの広告スポンサーを募集して3年以内に実用化したい考えを示しました。
また、名古屋鉄道は、2024年11月から12月にかけて、新城市で市街地から山間部へ向けてドローンを使って医薬品などの配送する実験を行いました。今後は、実用化に向け安全性や採算性の課題などを解決してゆく方針です。
協議会の事務局である愛知県の担当者は、今回の報告会や実証実験などを通して、民間企業によるロボットやドローンの新しい市場の開拓を支援していきたいと話しています。