影響じわり 中国政府が呼びかけた日本への渡航自粛で東海地方屈指の名所・飛騨高山は「雪の季節に厳しい」

政府が呼びかけた日本への渡航自粛。影響は、東海地方にも出始めています。
愛知県蒲郡市の宿泊施設では…。
「今週の月曜日から11月、12月分のご予約のキャンセルが発生しております。団体のお客様で20件ほどのキャンセル発生しております」(平野屋 平野寛幸社長)
中国からの宿泊が全体の2割ほどを占めるというこちらの施設。突然の事態に、社長は困惑を隠せません。
「12月というのはやはり我々にとっては非常にかき入れ時になるんですね。従業員の確保であったり、そういった態勢をとっておったところもキャンセルになったこともありまして非常に困っております」(平野屋 平野社長)
一方、こちらは東海地方屈指の観光名所・飛騨高山。19日も高山市内には多くの観光客の姿がありました。高山市観光課によると、去年高山市内に宿泊した外国人観光客は過去最多の76万9743人。
国・地域別では中国(本土)が2位(=6万2780人)、香港が3位(=4万9913人)と、上位を占めています。
中国からの宿泊客も多いホテルでは…
「今週に入って少しずつキャンセルが増えている状況です」(ホテルアソシア高山リゾート 久保儀一総支配人)
290の客室を備えるホテルアソシア高山リゾート。
高山観光の拠点の1つですが、すでに影響が出始めているといいます。
「予約も入っている部分もあるので、本来ならどんどんプラスになるのが (キャンセルで)相殺されて増えていかないという状況です」(ホテルアソシア高山リゾート 久保儀一総支配人)
これから迎える雪の季節に「厳しい」

ただ、客の中からは「旅行中で、渡航自粛の呼びかけを知らなかった」…という声も。
再び来日したいか聞いてみると。
「(渡航自粛の)呼びかけのことは知らなかった。知る前は来たいと思っていたけれど、制約があるなら、調べてみないと決められない」(香港からの観光客)
ホテルが心配しているのが事態の長期化です。
「白川郷のライトアップや春節ですよね。近年は雪を楽しむ場所として中国を中心としたアジアの人が少し増えてきていたので、この地域は期待しているところですが、そこに影響でると厳しいと考えています」(ホテルアソシア高山リゾート 久保儀一総支配人)





