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2022年12月5日放送
アナよみ春秋
中日新聞の看板コラム「中日春秋」を東海テレビ&CBCテレビのアナウンサーが朗読します!
「中日春秋(ちゅうにち・しゅんじゅう)」は、中日新聞の朝刊1面に毎日載っているほぼ555文字の文章。
書いた人の意見や考えが含まれた「コラム」と呼ばれる読み物です。
▼小学生の時、クラスでこんな文句が流行した。「間違っているかもしれませんが…」。授業で先生に指され、答える際に前置きとして使う
▼一種の逃げ口上で、これさえ言っておけば、答えが間違っていても許される気になっていたのだろう。クラスの全員が答えるたびに、使うようになっていた
▼最近の流行語に遠い昔を思い出した。これもやはり逃げ口上なのだろう。ただし発言の冒頭ではなく、おしまいに来る。「…知らんけど」。「岸田さんも長いこと持たへんのと違いまっか。知らんけど」。関西弁は不得手だが、こんな感じか。関西で使われていたのが全国に広まったらしい
▼自分の意見を述べておきながら「知らんけど」で正しさは保証できないというのはいささかずるい気がするが、使う側からすれば気が楽になる。理屈や根拠があいまいでもこれがあれば、好きなことが言える気になる
▼思い出すのが一九七〇年代後半の「なんちゃって」。やはり自分の考えを述べた後に付け加え、発言をぼかす。意見を言ったことへの照れ隠しのニュアンスもあったが、「知らんけど」に照れはなく、もっと強気で投げやりに聞こえる
▼無責任な言葉だという人もいるけれど、これも時代が生んだ言葉とも思う。強気なようで、自分の発言に対する批判、反論あるいは中傷をおそれての精いっぱいの「防御壁」に見えなくもない。
中日新聞の看板コラム「中日春秋」を東海テレビ&CBCテレビのアナウンサーが朗読します!
「中日春秋(ちゅうにち・しゅんじゅう)」は、中日新聞の朝刊1面に毎日載っているほぼ555文字の文章。
書いた人の意見や考えが含まれた「コラム」と呼ばれる読み物です。
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