創業68年の人気店「あんかけスパゲティコモ」　店長は20代、師匠はベテラン名物ママ　名古屋市中区

2024年07月22日

あんかけスパゲティコモ

名古屋・栄のど真ん中にそびえる「SKYLE」（スカイル）は、長年にわたり栄の街を見守ってきた名古屋人にはおなじみの大型商業施設。中でも、9階のレストランフロアにある「あんかけスパゲティコモ」は、平日でも満席になる注目の人気店です。

一番人気は「ピカタ」、あんかけソースは創業以来の味

一番人気は「ピカタ」

あんかけスパゲティ専門店である「コモ」でお客さんが注文するのはもちろん「あんかけスパゲティ」。名古屋のあんかけスパゲティでは“ミラカン”が人気の店が多い中、「コモ」では豚肉の入った卵焼きがのった「ピカタ」が一番人気となっています。

マイルドながらしっかりコクのあるあんかけソースと、卵焼きの相性はもちろん抜群。太麺のスパゲティとしっかり絡んだその味わいの虜になり、長年通い続けるお客さんも続出しています。

ドライカレー風味のスパゲティに、あんかけソースを合わせた「シガツ」

ほかにもエビや野菜をケチャップで炒めた具材がたっぷりのった「コモ」や、カレー粉をたっぷりまぶして炒めたドライカレー風味のスパゲティに、あんかけソースを合わせた「シガツ」など、オリジナリティーあふれるメニューがずらり！　独創性あふれる15種類のあんかけスパゲティは、どれも「コモ」でしか味わえないおいしさです。

3日間かけて熟成させたあんかけソース

おいしさの要となるのは秘伝のあんかけソース。オーブンを使って8時間煮込んだあと、3日間寝かせたあんかけソースの素を丁寧にこしてうま味を抽出。そこに企業秘密の調味料を加えてとろみをつけることで、創業から変わらないあんかけソースの味わいが生まれます。

若き5代目店長を見守るのは、超ベテランの名物ママ

約40年「コモ」の店主をしていた稲熊江美子さん

創業68年を数え、昭和時代の地図にも名を連ねる老舗の名店「コモ」。厨房をのぞいてみると、ひときわ鋭く眼光を飛ばしながら調理を見守っている1人の女性がいました。スタッフから“厨房の番人”とも呼ばれるこの女性は稲熊江美子さん。約40年にわたり「コモ」の店主として店を任されてきた名物ママさんです。

若き5代目店長の川人祐太さん

そんな稲熊さんがひときわ目をかけているのが、川人祐太さん。川人さんは4代目である稲熊さんから店主を受け継いだ若き5代目店長です。もともと常連客だった川人さんですが店に通い続けていると、ママに見初められて一気に店長に昇格。他社の内定を断って「コモ」で働くようになったといいます。

新メニュー「ママスペシャル」

22歳の若さでいきなり店長を任されることになった川人さん。先代の店主である稲熊さんに厳しく監視されながら、日々調理に奮闘しています。一方の稲熊さんも、若々しさ満点の川人さんからエネルギーをもらい、いっそう元気はつらつ！　店長の座を譲ったあとも新メニュー「ママスペシャル」を開発し、新たな看板メニューになっています。