1万箱以上のティッシュの争奪戦! 碧南市の餅投げは、想像以上に大迫力だった
碧南市の道場山神明社(どうじょうやましんめいしゃ)で行われる餅投げでは、1万個以上のティッシュが配られるという伝統があります。中には一度の餅投げで1年分のティッシュを手に入れる猛者もいるそう! 今回は、そんな餅投げの準備から当日までを密着取材しました。
ティッシュが目玉の餅投げ!
餅投げ前日、会場となる道場山区民館を訪れると、2万3000個の餅が準備されていました。これらの餅には景品の引換券が入っています。
景品はサランラップやごみ袋など生活に使えるものが中心ですが、一番多いのはティッシュです。
4トントラックで運ばれてきたのは、1万3000個の段ボール箱。中身はなんとすべてティッシュです。段ボールを開けると、すぐに身の回りが“ティッシュ箱の海”に!
餅投げの主催は厄年を迎える11人の男たち。1人あたり80万円を負担し、総額880万円という大規模な餅投げを計画しています。
なかなか費用の工面が大変な中でも、なぜ餅投げを続けられるのか。参加男性に聞いてみると、「かつて自分も参加させてもらったから」や「伝統を続けていきたい」「地元に育ててもらった恩を返すために」など、それぞれ“餅投げ愛”にあふれた思いを語ってくれました。
ティッシュ1年分のゲットを目指す!水野ファミリーに密着
餅投げ当日になると、道場山神明社には300人以上の地元住民が続々と集まりました。55インチの大型テレビやニンテンドースイッチなど豪華景品が並ぶ中、多くの人の目当てはティッシュです。
2023年は家族で10箱しか取れなかった水野さん一家。目標は50箱で、今回は陽太くんと千晴ちゃん、2人の子どもたちの力を借りて大量ゲットを目指します。
ファーストステージは、小学生以下が参加できる子どもの部。2000個の餅のうち、1000個にティッシュが付いています。熱いバトルが始まるとともに、ティッシュを求めるママたちも大興奮!
初挑戦の千晴ちゃんはリュックの口を開けて餅をゲットしようとするも、うまくいかず、やぐらに向かって必死にアピール! そして念願の初ゲットです。一方、野球少年の陽太くんはダイレクトキャッチ! 野球で鍛えた腕が冴え渡ります。
水野パパは想定外にピンチ!餅投げの結果はいかに?
いよいよ、大人も子どもも参加できる一般の部。餅の数はなんと2万個以上です。前方エリアで大量ゲットを狙う陽太くんは、激しいバトルに挑みます。
300人以上の地元住民が、1万3000箱のティッシュを奪い合う壮絶な争奪戦です。キッズからシルバーまで、遠慮なしの真剣勝負が繰り広げられます。
後方に陣取った水野パパは、思うように餅が取れず苦戦。しかし陽太くんがパパの分までがんばり、次々と餅を手に入れました!
2万3000個の景品を投げ終わった今年の餅投げ。2023年10箱だった水野ファミリーの収穫は53箱。水野パパは4箱しか取れませんでしたが、子どもたちが40箱以上をゲットと大活躍! 運営のみなさんも清々しい表情を浮かべ、良い厄払いができたようです。