パンサー向井が潜入!全国的にも希少な部活動『銃剣道』皇學館高等学校に向井ます!『いざ学校に向井ます』
CBCテレビで夕方放送の報道情報番組『チャント!』。その中の『いざ、学校に向井ます』のコーナーでは、“パンサー”の向井慧さんが東海地方の学校に向かい、生徒や先生と交流しながらリアルな学校生活を紹介しています。
今回訪ねたのは、三重県伊勢市にある『皇學館(こうがっかん)高等学校』です。文武両道を目指すこちらの高校、部活動も盛んに行われているなか向井くんが向かったのは、東海三県で唯一の『銃剣道部』。全国的にも珍しい聞きなれない武道を、向井くんが体験しました。
大会はいきなり全国大会!“突き”のみで戦う銃剣道
『銃剣道』とは、ナポレオンの時代、フランスで誕生した“銃剣術”が起源で、明治時代に日本に伝来し、日本独自の武道として発展。道着は剣道と似ていますが、使う道具は剣道の竹刀よりも長い、銃の形をした木製の“木銃(もくじゅう)”です。
国内の競技人口は2万人程度で、そのおよそ9割を自衛官が占めます。皇學館高校の銃剣道部は40年の歴史を持ち、現在は6名が活動。他校と練習試合をするにも各地に行かなければならず、大会となればいきなり全国大会ということに。実に全国的にも希少な部活動なのです。
そんな希少な武道が、どのように戦い勝敗を決めるものなのかを知るため、まず試合を見せてもらうと、“突き技のみ”で戦う競技で、有効となるのは喉や胴、肩、小手だということが分かりました。するとディレクターから「向井さん、突かれてみましょう」という指令が…!せっかくなのでこの迫力ある銃剣道を向井くんも体験することに!
あばらが折れるほどの衝撃! 防具を万全にして戦う武道
男子部員に手伝ってもらいながら防具を身に着けていくと、剣道と似ているといいながらもやはり違いが。銃剣道では、左胸に“胴ふとん”といわれるプロテクターを着けるのですが、これがないと木銃で突かれた時に「あばらが折れちゃうんで」という衝撃的な話を聞かされ、怖がる向井くん。
また、防具の胴の部分にも心臓を守る工夫がされていたり、さらに左肩から胸にかけても防具を装着したりと身体を守る工夫が色々と施されています。面には、コロナ禍に対応した透明なフェイスガードも付けられていました。
向井くんの相手をしてくれたのは、唯一の女子部員でもある部長。まずはスピード感のある突きを体感!「バリ怖いよ!」と迫力を感じながらも、防具で痛みが和らげられていることも実感していました。
続いて試合も体験。今回は特別ルールで、試合時間は3分間。部長からの攻撃は無し。一本でも有効ポイントを取れたら向井くんの勝利です。
「はじめ!」という声で試合がスタートしますが、向井くんはなかなか思うように攻められません。必死に3分間で26回もの“突き”を繰り出しますが、狙いが定まらず部長にラクに回避され、残念ながら試合終了。
「いや、もう当たんないですね。間合いで動き続けるだけでも結構体力使うし、タフな競技です」と率直な感想を述べた向井くんでした。
「シンプルだからこそ奥深いところ」が魅力の銃剣道
部員の皆さんに銃剣道の魅力を聞くと、剣道の経験がある生徒は「剣道は技にいろいろな種類があって、それはそれでいいのですが、銃剣道は突き一つにもいろいろなバリエーションがあって、何気に奥深いところ」だと教えてくれました。
向井くんも「シンプルだからこそ奥深い感じっていうのが、やってみて非常に分かりましたね。武道をやるというと精神面も皆さん鍛えられているな」と、全国的にも数少ない銃剣道部での体験を締めくくりました。
(2021年9月22放送「チャント!」より)