最近のイチゴは特に大きい? 今年ならではな理由あり!『くらしニュース』
スーパーに並ぶイチゴ、最近、大きくなった気がしませんか?実は今年ならではの理由があるようです。旬のイチゴの気になるギモンに迫ります! CBCテレビ「チャント!」2月16日放送から
今年のイチゴの大きさは例年以上!
「あまおう」「あきひめ」「紅ほっぺ」など、スーパーには旬のイチゴが並んでいます。お客さんに「最近のイチゴは大きくないですか?」と聞いてみました。
「大粒が多いですね」
「昔はもっと小さいイチゴも、いっぱいありましたよね。大きいなと思います」
最近のイチゴはどうして大きいのか?JAあいち三河の職員に聞いてみました。
「今年の天候だと、特に大きなイチゴが出荷されています。イチゴの花は1番花、2番花と順番に季節によって花が咲いてきます。今出荷されている2番花は、とても大きな実がなっています」
年に5回ほど咲くイチゴの花。2番目に咲く2番花に一番大きなイチゴが実るそうです。その収穫がまさに今!それに加え、例年に比べ暖冬で、1番花の収穫が早まった今シーズン。その後は寒さが厳しくなり、2番花の咲き始めが遅れました。その分、いつもより長い時間をかけて、エネルギーを蓄えることができたことも、大きくなった要因のようです。
通常の約3倍!大きくておいしいブランドイチゴ
数あるイチゴの中でも、ひときわ大きく、美しい形のイチゴがありました。「紅つつみ」というブランドイチゴで、大きさも値段も別格です!品種は「紅ほっぺ」ですが、どうしてこんなに大きいのでしょうか?「紅つつみ」をつくる「はしもと園芸」をたずね、橋本大地さんに、誕生のきっかけを聞きました。
さかのぼること3年ほど前。もともとイチゴ1パックの重さは250グラムと決まっていて、大きすぎるイチゴは数が入らず取引されにくかったそうです。また運搬の際に、大きな完熟のイチゴは、角が当たって痛みやすくなってしまいます。大地さんの父で2代目の文男さんも「大きいと下のイチゴが潰れちゃうかもしれない」と悩んでいました。
紅つつみの重さを量ってみると、1粒なんと72グラム。通常サイズの25グラムのイチゴと比べると約3倍! 「でも絶対にお客さんは、赤くておいしいイチゴが食べたいと思う。」と考えた大地さんは、小さなフルーツ用の緩衝材「フルーツキャップ」で包むことで、完熟の大粒でも傷をつけずに出荷できるようにしました。紅ほっぺを大切に包むので「紅つつみ」。規格外の大きさのイチゴを、包むことでブランド化に成功し、今ではヒット商品になりました!
今年ならではの大きくておいしいイチゴ、味わってみてはいかがでしょうか。
『チャント!』は、CBCテレビで毎週月〜金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。