汗をかかないと熱中症のリスクあり!汗をかきにくい人はどうしたらいいの?『くらしニュース』
照りつける日差しに、うだるような暑さ。ムシムシとした日が続いていますが、皆さん、汗はかいていますか?汗をかかないと体内の熱を発散できず、この時期は「熱中症」のリスクが高くなります。体にとって汗をかくことは非常に大切。しかし、中には「汗をかけなくなってきた」と言う人も。汗を研究する専門家に対策を聞きました。
“汗をかく人”と“汗をかかない人” その違いに年齢は関係ない!?
50代・主婦 「家の中で冷房が入っていない時に、滝のような汗が出ます」
50代・パート「あんまり(汗を)かかなくなったかもしれないです。冷房の効いている所に長時間いることが多いので、それもあってかかなくなってきたのかなと思います」
街の声は様々ですが、年齢は関係ないのでしょうか?
「私、最近、汗が出にくいです」と悩む柳沢彩美アナウンサー(34歳)と、汗をかきやすいという「チャント!」スタッフ1年目の小池彩恵さん(22歳)で検証。
名古屋市中区のスポーツジムで2人に同じ条件で10分間ジョギングしてもらいました。
1分経過すると、早くも小池さんは「体がポカポカしてきた」と言います。
10分後には…
柳沢彩美アナ「ちょっと湿っているぐらいかな。(小池さんの)後ろ!汗がたれた!」
小池さんは、かなりの汗をかきました。この違いは一体、何なのでしょうか?
玉田皮膚科・玉田康彦理事長「年齢はあまり関係ないです。汗が出る人は、普段から動き回っているからだと思います」
汗を出していないと汗腺がサボる!?体への影響について専門家が解説
汗について20年以上も研究に携わり、日本発汗学会理事も務める「玉田皮膚科」の玉田康彦先生に話を聞きました。
玉田皮膚科・玉田康彦理事長「汗を出す習慣があまりないと、だんだん汗が少なくなってしまいます」
人間には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺があります。主に運動した時や体が暑い時にかく汗は、「エクリン腺」から出るとのこと。
運動もせずに涼しい環境ばかりで生活をしていると、汗腺が衰えて汗を出すことをサボり始めるというのです。
汗が出にくくなると、体にはどんな影響があるのでしょうか?
玉田皮膚科・玉田康彦理事長「汗をかかないと、一番問題なのが体温調節です。体温調節がうまくいかないと、夏場に熱中症にかかりやすいです。特に高齢者は汗の機能が落ちてきている方が多いですね」
ちなみに男性と女性では、汗のかき方に違いはあるのでしょうか?
玉田皮膚科・玉田康彦理事長「男性の方が基礎代謝量は大きいので、汗をかきやすいです。女性は、女性ホルモンが汗の分泌を抑える作用があります。男性に比べ、ちょっと汗をかきづらいですね」
女性もしっかり汗をかくにはどうしたらいいのでしょうか?
玉田皮膚科・玉田康彦理事長「一番良いのは運動です。例えばウォーキングや軽いジョギングとか。お風呂に入る時は、汗がジトッとしてくるくらいまで湯船にゆっくり浸かってください。“汗をかき慣れる”という日常生活が大事だと思います」
汗をかき慣れていくことで、汗の出るスピードは早くなります。
暑くなってくるこれからの季節、熱中症に気を付けつつ、サボっている汗腺を起こしてください!
CBCテレビ「チャント!」7月13日放送より