冷たいもので頭が“キーン”となるのはなぜ?「アイスクリーム頭痛」のメカニズムと対処法をご紹介『チャント!』
身の回りで起きる現象の多くに、名前があるのをご存知ですか?冷たいものを食べた時に頭が“キーン”となる現象にも名前があり、「アイスクリーム頭痛」と呼ばれています。そこで、アイスクリーム頭痛が起きるメカニズムと対処法をご紹介します!
頭がキーンとなる「アイスクリーム頭痛」って何?
日常生活で起きる頭痛とは違い、かき氷やアイスクリームなど冷たいものを食べた時に頭が“キーン”となる現象を、通称「アイスクリーム頭痛」と言います。
医学的な正式名称は「冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛」。冷たいものを食べると頭部に強い痛みを感じる一時的な現象ですが、長くは続かず、数分以内で痛みは消えます。
なぜ起こる?「アイスクリーム頭痛」のメカニズム
アレルギー専門医の清益功浩先生によると、アイスクリーム頭痛の原因は2つの仮説があるそう。
1つは、口の中やのどの刺激を脳に伝える“三叉(さんさ)神経”が急激に冷やされたことで混乱し、冷たさを痛みとして錯覚するという説。
もう1つは、口の中が一気に冷えた時、のどの奥を温めようと頭の血管が広がり、一時的に頭痛が起こるという説です。
他にも諸説あるそうですが、メカニズムが分かるとアイスクリーム頭痛が起こらないようにする対処法もあると言います。
「アイスクリーム頭痛」の対処法とは?
アイスクリーム頭痛が起きないよう、アイスクリームやかき氷など冷たいものを美味しく味わうためにはどうしたらよいのか。
アレルギー専門医の清益功浩先生に対処法を聞いたところ、まずはゆっくり食べることを意識すると良いそう。また、口の上側の奥にある口蓋(こうがい)に冷たいものがあまり触れないようにするのも効果があると言います。
さらに冷たいものを食べる前に水などを飲み、口の中の温度を下げておくと、温度差による刺激が軽減されるので“キーン”となりにくい可能性があるとのこと。
暑い夏は冷たいものを多く摂取しがちですが、みなさんも参考にしてみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」8月1日放送より