トランプ関税 きょうから15%上乗せ 愛知の“しろたまり”に影響は?「パートナー企業は“クレイジーな状況”と言っている」

トランプ政権による15%上乗せの「相互関税」は、きょう午後1時1分に発動しました。東海地方にはどんな影響が出てくるのでしょうか。
【写真を見る】トランプ関税 きょうから15%上乗せ 愛知の“しろたまり”に影響は?「パートナー企業は“クレイジーな状況”と言っている」
関税引き上げを前に、その人は、アメリカのカリフォルニア州にいました。
自慢の商品に手応えを感じているのは、愛知県碧南市でしょうゆなどを製造する「日東醸造」の取締役・蜷川泰輔さんです。
今月1日、中部空港を出発し、アメリカの展示会にやって来ました。
(蜷川取締役)
「うちの看板商品の『しろたまり』。アメリカのシェフをターゲットに今回展開しようと思っている」
日東醸造では、20年ほど前から「しろたまり」などを業務用に輸出していて、輸出先の半分以上はアメリカ。
現地の評価とトランプ関税の影響は?
トランプ関税が気になる中、レストランへの販路拡大を目指し、シェフたちが集まる展示会に参加したのです。現地の反応はどうだったのでしょうか。
(蜷川取締役)
「日本料理の人気や発酵文化への興味の高まりも併せて、非常に良い評価を頂けたというのが3日間を通しての印象」
香りの良さは、想像以上に良い反応。ただ、“トランプ関税”の新たな税率がきょう午後1時1分に発動。従来、税率は約3%ほどでしたが、きょうから15%上乗せの18%に。現地では…
(蜷川取締役)
「パートナー(企業)は“クレイジーな状況だ”と言っている。(税率15%は)非常に高い割合なので、少なからず影響が出る可能性があると伝えられた。(商品の値段を)下げようとすると商売にならない」
15%の税率が反映されると、商品の価格も上がってしまう恐れがありますが…
(蜷川取締役)
「アメリカの市場はうちの会社にとって非常に大きなターゲットで重要な立ち位置。今後も注力を続けるのは変わりない。現地のマーケットに合った形で届けられるような商品開発や営業の仕方を、引き続き考えていく必要がある」